リテックラボの相談レポートと事例集

ホームページを開催して2年。
電話や面談での相談内容を日記としてレポートにまとめました。事例としてもご活用ください

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やみ金から借りてしまったら?

2011年01月18日 | Weblog
昨年の10月。
都内で仕事をしていた私の携帯に一本の電話が入った。

電話の主は以前「破産」の相談を受けた個人事業主さんからだった。
「久しぶりですね。」
「その節はお世話になりました。実は私の知り合いが困っていまして・・なんとか相談にのってもらいたいのですが。実は、闇金からかりてしまったらしく・・・」

やみ金! これはどうも、緊急を要する。

愛知県に戻ってから、すぐに、彼の友人「S」さんと会う約束をした。

仮に「鈴木さん」とします。

鈴木さんは、50代前半のある会社のサラリーマン。役職は「支店長」クラス
月収は「約30万円」手取り27~28万円。

「やみ金」6社位から借りてして、ひどい督促におびえていました。

知識のある方はおわかりになると思いますが、
一度「やみ金」から借りてしまうと、その人の情報は瞬く間に業界に流れてしまう。
それに、ひとつの闇金業者が、ころころと名前を変え、連絡先を変えて、融資をする(と言う名目で)。そして、違法な金利をむさぼる。(いわゆる、10日に一割一・1日で一割)
あっという間に借り入れの返済にいきずまるのは当然です。

毎日、会社と自宅に「督促」の電話がかかってきていることで、鈴木さんは仕事どころではなくなっていた。
やみ金は、大体が「貸し金業登録」しておらず、「違法金利」を受け取ること自体が、「違法」なので、警察に届出をして、取り締まってもらうのが、ベストです。
(罰金1千万)昔は民事不介入・・と言って取り合ってもらえないケースがあったが、
このごろでは、やみ金の取締りには比較的協力的になってきている。

さらに、闇金は「自分の正体」を知られるのを極力嫌がるので、できれば、相手の正体を突きとめて、相手に伝える、それだけでも、相手はひいてしまう・・ケースもある。

鈴木さんも、この方法で、闇金の督促は、なくなった。
もちろん、鈴木さんがこれまで支払った返済金額は、明らかに「過払い」になっていたが、それはあきらめてもらうことにした。

問題は、鈴木さんが「やみ金」に手を出した根本的原因こそが、これからの問題になる。

鈴木さんがやみ金から借りなければならなくなった原因は・・・
奥様が副業で「居酒屋」を始めた事が発端だった。
お店を始めるには、居抜き店舗を借りる資金と運転資金が必要になる。
思うように売り上げが上がらないと、即運転資金に困ることになる。
毎月の家賃・光熱費の固定費は、支払いが続く。
そうなると、サラリーマンの給料から補填が始まる。
その繰り返し・・・次第に住宅ローンも滞るようになる。
もう、そうなると、悪循環。

他に借りる当てのない鈴木さん、やみ金の「低金利で融資します。」(これがうそっぱち広告なんですけど、きづかない)に目がいってしまったのだ。

家計を助けるためにはじめた奥様の副業.....地の利も考えず、安易な計画が
鈴木さん一家の生活を蝕んだ。

結果・・住宅ローンの延滞解消も及ばす、今年に入り、自宅マンションが、「競売」の方向で進んでいるとの事。
少しでも高い金額で売りたいと言う本人の希望で、銀行側でない、債務者よりの考えを持つ不動産屋さんを紹介することとなりました。

めまぐるしい1年でした。リテックラボ相談レポート

2011年01月13日 | Weblog
2011年をむかえました。

遅れましたが、皆様、本年も宜しくお願いします。
昨年はあまりにも身辺が多忙すぎて更新もままならず、わたしなりに反省をしています。

今年はリテックラボレポートをまめに更新をしつつ、一月に一度相談会を開催したいと考えています。また月一回の無料電話相談も開催します。

昨年の相談内容をまとめると、ほとんどが売り上げ減少による資金ショートで、借金が返済できない。今後返済が行き詰まる・・と言う相談でした。

あらためて、現在の経済が酷い大不況に見まれている事を感じています。


返済ができなくなったらどうなるの?会社をたたんだらどうなるの?
会社の破産の費用はいくらかかるのだろう?

そんな質問も含め、考えています。