ひーりんぐたいむ

カナダのバンクーバーでレイキを実践&指導する平野かおりが日常のあれこれを綴ります。
ライター業もやってます。 

うちゃ会(うたうお茶会)が生まれるに至ったストーリー

2015年10月11日 | イベント

友達や知人から「どうしてうたうお茶会を始めたんですか?」と聞かれます。

なぜクラシック畑のピアニストの麻友さんが、日本のポップスの伴奏をすることに、なぜこのワタシが歌の会を、と疑問に思うのも自然なことと思います。私事の話が中心になってしまいますが、その疑問にお答えするために、恥ずかしながら会を始めたいきさつを書いてみました——。(長いです!)

11月7日の秋のうちゃ会のご案内はこちらからどうぞ。

https://drive.google.com/file/d/0B1Qg6Vx_4Yo5VG1RVEhqMDFFWmc/view

     *   *   *

うちゃ会がうまれるに至ったストーリー

本好きの仲間で行う恒例のクリスマスパーティでのことでした。麻友さんは初参加でした。私とちらっと面識はあったものの、個人的に話したことはまだなかった時です。

みんなでクリスマスソングを歌おう!という企画で、私が下手なギターを弾いてみんなでワイワイとクリスマスソングを歌った後に、麻友さんが驚いた様子で近づいてきました。

 「かおりさんが音楽をされているって知りませんでした!」

ピアノの先生の麻友さんは打ち明け話をするように私に語り出しました。

「これまで私はほとんどコミュニティとつながるチャンスがほとんどなかったんですけど、大切に思っている音楽を通して社会に恩返しができないかと思っているんです。

ある方に相談したら、かおりさんに話をしたらいいと言われていたんですが、最初にお会いしたときにはピンとこなくて・・・」

私のことは、レイキをしている人、ということしか知らなかったので、なぜ音楽のことでKaoriに相談したらいいのか。紹介された時も大いに疑問だったようです。

私は麻友さんのお話を聞いて

 「そしたら歌うお茶会をしませんか?」

と提案しました。

いつかそんな会をしたいなーという思いがずっと私の頭の中にあったからです。

もともと歌うのは3度のメシより好きで、子供の頃から姉の口ずさむ歌にハモったり(ピンクレディはケイちゃん担当!)、高校時代は合唱に青春をかけたりと、ハモることが大好き。カラオケでも「ハモれたらかかさずハモる!」が信条です。

大人になってからは「子供たちが大きくなって手がかからなくなったら合唱グループに入る!」とずっと夢見ていました。

そして念願かなって数年前から小さな合唱グループに入ることができたうえ、女性ボーカル3人のユニットも自然に生まれて、歌う機会がたくさんできて最高の気持ちでいます。

ハモれる!に加えて、ピアノの生演奏のもとで歌える!というのが、たまらない幸せ感なのです。

でもこの幸せを独り占めしていては、バチが当たるのでは——と思っていたんです。なので私みたいな歌好きの人にもこの幸せを分かち合いたい。きっとそういう機会を持てたらいいに違いない!と思ってきました。

それがレイキの活動でずっとやってきた「ひーりんぐお茶会」の歌バージョン、「うたうお茶会(うちゃ会)」の構想だったのです。

麻友さんは本業のピアノ、ジャンルはクラシックでバリバリの方。青春のすべてを、というか人生のほとんどを音楽にピアノに投じてきた方です(と後に知りました)。それゆえ、社会貢献というアイディアも、集まりを持って、そこではみんながピアノかその他の楽器を演奏するような形が麻友さんの頭にあったようです。

 「うたうお茶会」——よくぞ、そのアイディアに乗ってくださったものと思います。うん、ほんとにそう思う。

 じゃあどうやって形にしましょうか——そのための二人での話合いは、IKEAのレストランでコーヒーを飲みつつ行いました。やっぱりお代わり自由なのがいいですよね。長い話には。

お互いどんな感じに事が発展していくか見えないままに始まった話し合いでしたが、私も麻友さんもすぐに「この人となら一緒にやっていける」と確信しました。

ひとつには、お互いの人生で鍵になっていることに二つも共通点があったこと。そこに運命的な出会いを感じました。

そして後になって麻友さんから聞いたのですが、私は、音楽を専門的に学んだわけでもなく、生業にしているわけでもないのに、好き好き一筋で、音楽ってすごすぎる~!とそのパワーを崇拝している。そんな人間であると知ったこともその確信の理由だったそうです。(照)

 そして、うたうお茶会企画―—

「さあ一緒に歌いましょう」といってもこの広い広い歌の世界。いったい何を歌えばいいのかなーと思っていました。

それで麻友さんと私は仲間と一緒に楽しく歌っている姿を想像・・・・・・一番しっくりきたのがJポップでした。みんなが知っていて、ソラでも歌えそうな歌謡曲——。

でも歌謡曲とお知らせしただけで、当日会場に来てみたものの、全然知ってる歌がない!ということでも困るし・・・。

それで、曲をあらかじめ設定してみんなに声をかけることにしました。

やってみないとわからない。小さい規模でもいいから、まずやってみよう。

そんな形で3月に春の会、7月に夏の会と実施してみました。

数名の会ではありましたけど、来てくださった方、みんなすぐにリラックスされて、初対面の方たち同士でもすぐにノリノリなモードで、懐かしの歌をみんなで歌いまくりました。

歌いたくてたまらない方たちが来てくださり、その共通な思いで息もぴったり。

照れくささも忘れて思いっきり熱唱!です。

そして歌自体、ユーミン、聖子、ドリカムなどの定番ソングが「ああ、こんな時代があった~!」っていう空気を運んでくれるんですよね。

また麻友さんの演奏がいいんです。曲によって、しっとりとした温かみとか、都会的な感じとか「そうそう!この曲はこんな感じ!」っていう情感を出してくださるので、歌っててノリノリになるんです。

 麻友さんと自分が運営者なので、こんな風に書くと手前味噌なんでしょうけど(!)、やっぱりこんな素晴らしいピアニストの方の生演奏だっていうことは、大変幸せでありがたいことだとつくづく思うのです。

そして歌ってさようなら、ではなくて、せっかく知り合った方たち同士、お互いを知り合って心を通い合わせることができたらいいなとお茶の時間を作りました。みなさんオープンに交流してくださって、その場で「こんな曲もあってよね!」って言いながら、次の瞬間にはみんなでイントロ付きで歌い出したりしてなんとも言えない快感でした。

2回行ってみて、やっぱりそういうフリーな時間も用意してよかったなと思います。

年内はまず小規模でと思いますが、来年はピアノも声ものびのびと響く教会かどこか広い場所でできたらいいなーという願いを持っています。

また小額ですけど、この幸せをPay Forwardできればと、収益の1部を日本の東日本大震災の被災者の方たちへの復興支援として足なが育英会と遺児の支援を行う3.11塾に寄付をしました。

2回目のうちゃ会に、日本から観光で訪れた方が参加されて「カナダから日本のことを思ってくださってうれしい」と言葉を寄せてくださり、気持ちだけでも伝わればという思いをあらたにしました。

最後になりましたけど、麻友さんは、音楽が前に進む力を与えてくれたことを、これまでの人生で心底実感しています。魂に元気をくれる音楽の素晴らしい力を確信しています。

その音楽の力を人生のなかでフルに生かしてもらえたら——そういう麻友さんの思いが核になり、その思いに私が共鳴して生まれたのがこの「うちゃ会」です。

私たち自身も楽しみたくてこの会を持っています。そして音楽が与えてくれるハートがふるえるような思いを一瞬でもみんなで持つことができたら、本当にそれが本望です。

それを感じる瞬間が、生きていてよかったと思える瞬間なんです。


・・・長~い文章、読んでくださりありがとうございました!




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