名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷の 岸を離れて なれはそも 波に幾月・・・

行きつけのスーパーの入り口の段ボール箱に、大小4個の巨大な果物が転がっているのを見つけた。「椰子の実だ!!」・・・迷わず一番大きいのを買って帰った。
もう何十年も前、小学校の理科室になんとも奇妙な形をした茶色い置き物があって、これが、ずっと南のどこかの国から流れて来た「椰子の実」という、とても背の高い木の実であると知った。そして、その形、色、圧涛Iな存在感は、“南の国の”の7音節のリズムと共に幼い心のどこかにしっかり刻まれたらしい。
島崎藤村の「椰子の実」を風呂の中で歌いだしたのはいつ頃からだったろう・・・我が家の住人たちは、風呂場から音程のかなり外れた椰子の実の歌が聞こえると、何故だかホッとするらしい。
ドライバーで前後2ヶ所に穴を開けて中の液体をコップに注いだら、優に5杯分のココナツジュースが取れた。ャJリスエットを薄めたような気の抜けた味だが、この素朴などうということもない味が南の国の味なのだ。
家内は一口付けてもう充分・・・その残りをロビンにやったら夢中で舐め干した。

行きつけのスーパーの入り口の段ボール箱に、大小4個の巨大な果物が転がっているのを見つけた。「椰子の実だ!!」・・・迷わず一番大きいのを買って帰った。
もう何十年も前、小学校の理科室になんとも奇妙な形をした茶色い置き物があって、これが、ずっと南のどこかの国から流れて来た「椰子の実」という、とても背の高い木の実であると知った。そして、その形、色、圧涛Iな存在感は、“南の国の”の7音節のリズムと共に幼い心のどこかにしっかり刻まれたらしい。
島崎藤村の「椰子の実」を風呂の中で歌いだしたのはいつ頃からだったろう・・・我が家の住人たちは、風呂場から音程のかなり外れた椰子の実の歌が聞こえると、何故だかホッとするらしい。
ドライバーで前後2ヶ所に穴を開けて中の液体をコップに注いだら、優に5杯分のココナツジュースが取れた。ャJリスエットを薄めたような気の抜けた味だが、この素朴などうということもない味が南の国の味なのだ。
家内は一口付けてもう充分・・・その残りをロビンにやったら夢中で舐め干した。