昨日は久々に別府に出かけた。風はまあ5m吹いてくれれば良いかな・・・ほどの期待で到着すると6~7mのきれいな西風が入っている。インフレの13㎡をセットしている間に、7~8mと上がっていき、結局11㎡でちょうど良い風になった。
このインフレ(カブリナのクロスボー)も、ラムエアに替えてからここ3年ほど使っていない。トルクやターン速度やバープレッシャーやジャンプタイミングの違いなど、いろいろと気持ちよく味わうことができた。
ところが、最も上った辺りで左フロントラインが外れて・・・と即座には思ったのだが・・・数百メートル泳ぐことになった。セミドライ・スーツのおかげで寒いということは全くない。

岸に着いて確認すると、リーディングエッジに繋がる滑車の車輪が無くなっていた。なるほど、こういうこともあるのか・・・。
いつの頃からか、工具箱には幾つかの滑車が眠っている。心静かな針糸仕事を30分。こういう単調な作業も楽しいものだ。
昔の田舎の海沿いの家々の庭は、すぐ前の砂浜と連続していて「一つのもの」だった。その庭浜にゆったり座って、鼻歌を歌いながら網を縫っていた漁師たちを思い出す。幸せな時間だったろう。その浜庭も今はもうすっかり舗装され、味気ない道路に変わり、庭と浜は分離されてしまった。
人間は、或るものを得ると、或るものを失う生き物らしい。