日本中央バス 東海ライナー乗車

（長いですよー）

1月27日に記事にした東海ライナー廃止を受けて、名古屋→高崎駅東口を乗車して来ましたので報告します。
本来ならば終点前橋BTまで乗車するのですが、その後の新宿16:10発と言う動かせない状況があったものですから、やむなく高崎駅下車となりました。

乗車の目的は、
　◆乗客数
　◆遅延具合
　◆日中（日本中央バス）クォリティ
の3点を調査する為であるのと、「今後おそらくこの系統でバスが走る事はない」と言うことで車窓を楽しむのもひとつあります。

まずはこの路線のおさらいです。
運行は群馬県を中心に路線バスも運行する会社で、正式に日本中央バス(株)となったのは1995年と新しい会社です。
運行本数は昼行2往復/日となっており、静岡に寄らない群馬～名古屋系統は夜行のシルクライナーと言ものが2往復/日があります。
経路は、名古屋駅太閤通口→金山駅南口→高辻RP（名高速）名古屋南JCT→浜松西IC→浜松駅（アクトシティ）→浜松IC→静岡IC→静岡駅南口→静岡IC→御殿場IC→（R138）→須走IC→大月JCT→八王子JCT→鶴ケ島JCT→藤岡IC→藤岡インター→高崎駅BC→高崎駅東口→∩パーキング日高→新前橋駅→前橋駅南口→終点前橋BCとなっています。
全行程約470kmを8時間で走破する高速路線バスです。（黄色文字はバス停）
乗車制限は群馬県内相互は×、静岡～浜松相互は×となっており、名古屋～浜松間でも相互乗降ができることから以前乗車したこともあります。

元々、群馬県地方と東海地方の結びつき、交流がどんなのか分かりませんが、そんなに相互間で動きがあるとは思えないと感じつつ、路線開設に疑問符を付けていました。

こんな感じで何人乗るのだろう？　どれだけ遅れるのだろう？と感じながら、6:10にバスはやって来ました。平成13年製のセレガR、経年的には10年ですから古い部類に入りますがこんなもんでしょう。

この日の担当車両　談合坂PA

さて乗客は？っと意外にも5名の乗車（ビックリ）。
ところがその中の女2名が曲者で、この女が遅れて来るものだからいきなり7分の遅延(6:22出発）。
その後、金山駅南口で2名とすでに7名となりどうした事か？と思わざるを得ません。
高辻RPから名古屋高速～伊勢湾岸～東名と走り赤塚PAで所定の休憩。
運転士「それではここで15分ほど休憩したいと思います。皆さんが集まり次第出発します。」と。なんだこのクォリティさは！
ハッキリ「○時○分に発車しますのでそれまでにバスへお戻り下さい」と言わないから、正確な出発時刻が分からなく、その後2回の休憩では○分で戻ってこない客がおり、遅延の要因の一つとなったものです。
（ほど：個々人によってその範囲は違いますから・・・名古屋駅で乗って来たアホ女なんかが典型的な逸脱者です。）
路線バスなんだから、ハッキリした時刻があるハズでそれに則ってプラスマイナスを計算して時刻を言うべきと言うのが私の考えです。

そんな訳で赤塚PAを出発（7:47）、浜松駅へは9分遅延で到着（8:36）。
バス停を見ると人の数が凄いことに。なんと9名も乗車してくるではありませんか！
これでトータル16名。

浜松駅を出発（8:42）。ここから静岡駅はダイヤ上69分と言う所要時間の設定でお手並み拝見といったところです。結果は一般道、高速道路共に渋滞はなくスムーズな走り。時折日中走りも見せるも所要80分。ダイヤ撃沈です。

静岡駅南口は、静岡駅とは言うものの駅から500mも離れており非常に難儀なバス停です。
ここで3名の乗車、トータル19名で群馬県各地方に向かいます。なんとこの日だけで1か月分の乗客を運んでいるような印象です。

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この静岡駅南口でも、名古屋から乗ったアホ女がヤラかしてくれます。
バスを降りどこかのお店に向かいます。
どうも予約だけを入れて、車内支払い→ところが1万円札しかない（様子）→両替に走る→支払いと言う訳です。
なぜ休憩した赤塚PAで両替しないのか、またこんな事を許す運転士もどうかと。
私でも1000円札10枚は持っていましたので、ほかの乗客に両替の依頼をすれば良いわけで・・・
そもそも名古屋駅で7分も遅刻した上に、自己中そのものです。
結局静岡駅発車（10:10）は、所定9:36ですから24分遅延となりました。

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ここからもう乗車はありません。高速道路を走り群馬県方面に向かうだけです。
東名高速静岡IC（10:18）に入るや否や、5分先の日本平PAで15分ほど休憩が入ります。
確かに赤塚PAから2時間半ほど経ってますので妥当な休憩なのですが、静岡駅で乗り込んだ方々は唖然としたことでしょう。まあ日常このバスに乗り慣れていれば別ですが。
15分ほどの休憩が入り17分後（10:40）に出発。

東名御殿場ICまでは日中走りも影をひそめ、快適なクルージングでしたが無駄な追越車線走行を続けます。
御殿場IC（11:30）からは東富士五湖道路須走ICを目指し、国道138号線を進みます。
この国道も全く渋滞はなく20分で駆け抜け、須走ICから藤岡ICまでの高速走行に入ります。

ところが、河口湖ICで残コースからチェックしてみると60分遅延で運行している事が掴めました。と言うことは、静岡～河口湖間で所定より30分遅延していると言うこと。
あの区間は普通の走りであるにも関わらず、30分遅延とはどんなダイヤなのかと改めて感じたものです。この区間も撃沈です。
この遅延の現実を知ることで、その後の行程もあって残念ながら高崎駅下車が確定したのですが、これ以上遅延するとそれさえも危ない状況で以後、ハラハラドキドキが続きます。

富士急ハイランドのそばをかすめ、富士山を望み、リニア実験線をくぐり、中央道大月JCTに合流です。

富士急ハイランド付近からの富士山

中央道に入って10分の談合坂SAで10分ほど休憩（12:33）です。
この休憩中も、以後の遅延の増大を恐れることからこのほどに戦々恐々としており、一人焦っていました。
談合坂SAを発車したのは10分ほど経った12:47。
河口湖～大月JCTをなんと14分の日中走りで走破した事もあって、ここでチェックしても60分の遅延のまま。（イケそうだなと）

その後、八王子JCTから圏央道へ、鶴ヶ島JCTから上信越道へと高速走行が続きます。
群馬県内での初の降車バス停藤岡インター（14:07）で2名が下車。この後のルートが分からないので本当に高崎駅からの接続に待ちあうのかとまたもやハラハラドキドキ。
その後国道17号に合流し20分すると目の前にビル群が・・・おそらく高崎駅であろうと決めつけました。
しかし最後まで私をもてあそんでくれます。
その駅を目の前にした高崎バスセンター（14:27）で降車1名。ところがこの方が寝てて運転士に起こされる始末、ロスタイムの針が進んで行きます。
結局14:29に高崎BCを出発、目の前の高崎駅東口へは66分遅延の14:35にやっと到着。
名古屋駅を出発して8時間20分、やっと解放されました。

バスを一番に降り急いでJR高崎駅に向かい、予定の14:41発の電車に無事乗車、次の目的地へ。

高崎14:41発　MAXたにがわ416号

今回の乗車結果をまとめて見ると、
◆乗客数
19名の乗車。
これについては、この日に限った事だと思いますが予想外でした。おそらく2～3名だと思っていましたので。
19名乗車とは言え私と同業者はいないようで、行楽？帰省？といった感じでした。
浜松から9名乗車があった事実は、なぜ浜松が？と今頃になって考えさせられる事となりました。
（年末に見た際は名古屋駅で10名以上乗ってた便を見ましたが、後にも先にもこれ1回です。）

◆遅延具合
やはりかなりタイトなダイヤですね。
全区間渋滞がなかった、要所要所に日中走りが入った割には60分も遅延、そもそもの区間所要時間の設定は無茶。以前大阪駅～名古屋駅で90分と言う設定をした事がある会社ですからね。

◆日中クォリティの検証
これはやはり、何も言えません。
高速路線バスとは言え運転士の服装一つとってもそんな雰囲気もなく、車内放送も音声装置はなく、肉声もスピーカーが壊れてたのかハッキリ聞こえず、予想通りのクォリティでした。
走りの方は、時折見せる日中走りや意味のない追越車線連続走行などその完成度の高さはやはり！と言えます。
もう一つ、休憩時の出発時間はハッキリ○時○分と案内すべきでしょう。
特に乗客が多ければ多いほど逸脱する人間の割合が大きくなります。改善要です。

こんな感じで名古屋を出発して8時間20分のバス旅は終わったわけですが、もう一つ気がついたことを。


このところ、路線バスの発車時刻になってもやってこない人間が多すぎます。
これまでの事例から若い女がほとんどです。差別するわけでもないのですが、私個人の統計上と言うハナシです。
出発時間に遅れたら乗れないのが常識です。新幹線とて飛行機とて待ってはくれません。

この様にバスの出発時刻に遅れてやってくる半ば日常化した事の要因として、高速ツアーバスが関係していると考えます。
高速ツアーバスは高速バスとは言え集客型バスです。ある程度ダイヤはあるとは言え、起終点型が多く途中バス停で乗り降り自由ではありません。ましてや乗り場も日によって、時間によってまちまちです。よって少しの遅延は問題ではなく、応募したお客をいかに運ぶかだけですので、集まるまで待ち揃ったところで出発します。
こういった高速ツアーバス慣れした人間が、それと同等のものと解釈しやってくるのでしょう。

路線バスは甘く見られています。
今後、高速ツアーバスの路線化移行に伴い、ツアーバスでもバス停が整備されることから、
高速路線バスと同等の運行を求めたいものです。時間に遅れたら乗れないよ！っということです。

ところが、こんな人間でも新幹線や飛行機に乗るときには、ちゃんと発車（搭乗）前にはやってくるのでしょうね。


長々と書いてきましたが、来週2月20日を以て東海ライナーの運行は終了します。
ぜひ乗ってみたい方がいましたら、急いでください。あと10日です。