前回紹介した「小休止」のロングバージョンである。
出演者は前回作品とほぼ同じ。バヤン(アコーディオン)を演奏する隊長に。あわて者の主計兵(コック)に、ローシキ(スプーン)を持った隊員。隊員の中には主計兵の助手とおぼしきエプロンを付けた兵もいる。
ローシキはロシアなどでは楽器として用いられ、カチャカチャと小気味良く鳴らしてムードを盛り上げる役割を果たす。
ロシアとウクライナでは同じコサックダンスでも動きが微妙に異なる。ロシアのプリャースカでは横向きに跳躍する動きが結構見られるが、ウクライナのホパークではそれがまず見られない。
演出はウクライナ人のパーヴェル・ヴィルスキーながらも横向きに跳躍したり、身体をパンパンとはたくロシアのプリャースカ特有の動きが多い。ソ連はやはりロシア人が多数派のため、ロシア風が中心になってしまうのであろう。
逆に低姿勢で膝を曲げてちょこまかと動くのはホパークの特徴で、現在のロシアではあまり見られない。2人が並んで小気味良く踊るのもホパーク的であり、ウクライナ的な動きもうまく取り入れられている。
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