神奈川絵美の「えみごのみ」

緑の帯揚げ

少し前に、吉祥寺の友人宅でお茶したときのこと。
「岩下志麻さんの写真集がとても素敵よ。見応えあるわよ」と
お友達の一人に勧められ、

早速取り寄せてみた。


全体の感想については、また機会があれば書くとして、
ため息が出るばかりの煌びやかな着物がページを飾る中で、
ふと、この見開きに目が留まった。


誰もがはっと振り返りそうな、鮮やかな山吹色。
-ふだん着遣いの着物は、着る機会が少ないとわかっていても-
色に惹かれて買ってしまった、と岩下さんの一言が。


でも、私がうーんとうなったのは、実は着物ではなく……。

この帯揚げだった。
黄色にも、帯の紫色にも、存在感で負けていない紅葉の色。

トルソーに着せたスタイリストさんの腕もあったのだろうが、
これだけ限られた部分に、こんなに綺麗に柄が出るのにも感心。


どうでしょうか?
少し引いても、やっぱり私は帯揚げに目が釘付け。

いつにも増して、「秋らしい装い」をあれこれ思案している
今年の私。
着物や帯でどーんと、「いかにも秋」の柄をアピールするのもいいけれど、
こうしてさりげなく、小物で主張するのは、
わきまえのある大人な装いのお手本、そんな気がして、
(私も真似したい!)と思ってしまった。


そこで早速、手に入れたのがコチラ
    ↓

ここのところずっと、深緑の小物を増やしたいと思っていたので、
梅の花のような飛び柄を……。
「秋じゃないじゃん!」と突っ込みが入りそうだが、
実際に結んでみると、柄より色の印象の方が勝る。
(コーデ写真は、次回アップします)

そしてもう一枚。

少し茶がかった、渋い深緑と、多色の縞の染め分け。
着物では(今のところ)ぜーったい着ないだろうな、と
思うくらいの色味を小物に取り入れる方が、
着姿にメリハリがつくのではと、最近思うようになった。
(でもまあ、使って気分が滅入るような色は避けますが)


今年は天候不順で、
あっという間に晩秋になってしまいそうですが
これらで秋コーデのバリエ-ションが増やせるといいなあ。

コメント一覧

神奈川絵美
K@ブラックジャックさんへ
こんにちは
撮影用のテクがあるのかも知れないですが、
ホント、実際にあんな風に出せたらいいですよね。
スワロちゃんは袷用でしたよね?
これから年末のイベントに向けて
大活躍間違いなしですね
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
朋百香さんの秋色コーデ、楽しみです~
柄ものって、ともすると子どもっぽくなったり、
でもある程度「それ」とわからないとつまらなかったりで、
落としどころが難しいですよね。
志麻さんの着姿、目の保養です
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
再度のコメントをありがとうございます
伊藤さんは、かなりの音程差を軽々と歌いこなすのが
いいですよね。
レッスンで歌われるなんて、すごいですね~
K@ブラックジャック
プロの技
紅葉の帯揚げすごいですね。
あんなに均等に綺麗に柄が出て。
あれが自分でできたらなあ~。

自分のスワロフスキーでさえうまく出すの大変なのに
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
フフッ、私も先日 秋色の帯留めと帯締めを
購入いたしました。
季節感は小物で、がやっぱりお財布に優しい
ですよね。無地帯締め、無地帯留めが多い私。
柄小物をどうコーデするか、これからの課題です。
奥が深いですね~。だからこそ嵌っちゃうのですが
・・・。
志麻さんのご本、ゴージャス。
セージグリーン
>PS 伊藤君子さんの「New York State of mind」、
うちにCDがありました! NYでのライブレコーディング
なんですが…。思ってたより軽く優しい歌い方でした。

ご丁寧にありがとうございます。
CDをお持ちなのですね。私はレッスンで歌う前、参考にYou-Tubeで観たのですが、すでに消されていました。(そうそう、郷ひろみバージョンもありました)黄色っぽい肩パッド入りロングジャケットをお召しで、お書きの通り、軽く優しい歌い方がよろしいですね。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは~
>前柄よりもお太鼓下の脇に
実は私も! 大きな柄はなおさらです。
でもあまり上手くいきません…

そういえば、私も緑色の洋服って…一着しかないかも。
大学生のころは、海外デザイナーものでくすんだ深緑を
結構持っていたのですが、ああいう色味はこの歳では
肌の色が…(苦笑)。
Tomoko
飛び絞りの深い緑色、いいですネ!
洋服では緑系はほとんどまったく着ないのに、
なぜか着物や帯、和装小物で緑を使うの、大好きです。
そういえば、飛び絞りの柄だし。京都の花街のお姐さんたちもよく使ってますよね。
やっぱり柄を出すのを腐心してるみたいでした。
デザイン段階でレイアウト変えてくれたらもっとキレイに出るのになあ~っていつも思います。
そういう私は、前柄よりもお太鼓下の脇に柄を見せたいタチですが・・・。笑
神奈川絵美
straycatさんへ
こんにちは
わ、ホントですね。もしこのコーデで、帯揚げが無地だったら、
もしかしたら塗り絵っぽく見えたかも(写真では)ですね。

この写真集、ほとんどは艶やかな柔らか物で、
スクリーンの向こうの衣装、という印象ですが、
コーデ一つひとつに、どういう背景や
考えがあってそうしたか、というようなエピソードが
志麻さんの言葉で記されていて、
「見られる立場」をある意味極めた人ならではの
心配りなどがよくわかり、とても面白かったです。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
>帯揚げ界のミッソーニ
おおお、素晴らしいキャッチですね
おっしゃる通り、多色使いだからこそ何でも合いそうな
飛び絞りの方も、
このくらいはっきりした深緑、あまりないかもですね。
いろいろ試してみたいです。

PS 伊藤君子さんの「New York State of mind」、
うちにCDがありました! NYでのライブレコーディング
なんですが…。思ってたより軽く優しい歌い方でした。
1994年盤で、故リチャード・ティーとママ・ティーに捧ぐ、
と書いてありました…。
staycat
帯締めや帯揚げで随分印象が変わりますよね。本当に不思議です。
志麻さんのコーディネイトは、帯揚げの絞りが姿全体に動きと奥ゆきを与えていると思うのですね。一色の帯揚げだと、全体がベターとなってしまうような。
着物って、何となく視覚的に二次元のものという気がするのですが、そこに帯締めと帯揚げで三次元を演出する、そんな着方もあると思います。
志麻さんの本、昭和チックでいいですね~、私も見てみた~い。
セージグリーン
グリーン(^o^)
こんなこっくりとした深いグリーンの飛び絞りがありましたか!グリーン系はオールシーズン、茶系にも黒紺系にも馴染みますので、私は重宝しております。
多色使いも、きっと出番が多いことでしょう。帯揚げ界のミッソーニですね。
神奈川絵美
とうこさんへ
あっ、わざわざありがとうございます
お気になさらず~。
何となく、とうこさんかなと思っておりましたです。
とうこ
きゃあ、1番目のコメは、とうこでした。。
スマホからしてみたら、、、名無しの権兵衛になりました。
神奈川絵美
れいうささんへ
こんにちは
私もK子さんを師匠とお呼びしております
あっ、ビビッドなトーンのしましまの帯揚げ、
とてもおしゃれですよね。
私のコーデ画像など凡庸で参考にならないと思いますが、
次回、アップしますね~。
れいうさ
ああ、私は本当に帯締め・帯揚げのコーディネートセンスがないんです(T_T)
やはり、アート系のお仕事をされている友達はそれが上手だなあと思います。
そんな小物上手K子さんの真似をして、最近太い縞とかチェックの帯揚げを買ってみました。
でも、使いこなせるかどうか…(^_^;)
絵美さんのコーディネート画像、楽しみにしています!
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
あああ、痛いところを突かれました…。
そうなんです。柄出し、難しかったです。
正直、思ったほどキレイには出ませんでした。
次回アップしてみますね。
神奈川絵美
こんにちは!
コメントありがとうございます
>帯揚げと帯締めが決まらないと台無し
私も、頭ではわかっているんです…。
でも、いつもコーデで苦労するのはこれらの小物。
好きな色に手を出すと、着物や帯と馴染みすぎてしまうし、
そうでもない色には、なかなか目がいかないし

次回、飛び柄を使ったコーデをアップしてみますので、
反面教師にしてください。。。
香子
飛び柄の帯揚げってなかなか柄出しが上手く行きませんわ。
緑色の飛び絞りいいですね~♪ 画像楽しみです
Unknown
どんな良いきものや帯も帯揚げと帯締めが決まらないと台無しなんです。。。
先日、都内の呉服屋さんが、何回も仰っていました。
志麻さんのこの写真も小さい面積なのに、これ!という絶妙さですよね。
田舎だと、なかなか売っておらず、ついつい都会や京都に行くと、買い込んでしまいます。(だけど、着る時に、なーい!となるのですが。笑)
色々な帯揚げとの組み合わせシリーズ、是非教えて下さいませ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物あれこれ話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事