神奈川絵美の「えみごのみ」

織姫のアトリエへ 2018

(前回の続き)

鉄線の浴衣とミンサーでお出かけした先は


〝織姫”吉田美保子さんのアトリエ。
私、ここ2~3年は
お友達がお誂えする際に、「都合が良ければ、一緒に!」と
お声掛けいただき、何度かお伺いしたのですが、
今回は久しぶりに、一人で。


魅力的な帯の数々に、思わず満面の笑み。
手にしているのはピンクパープル系が大人な
刷り込み絣の平織で、
ところどころ緯糸に銀糸が入っていてオシャレ。
左下の2本はいずれも綾織でツヤがあり、遠目には無地のように見えるけれど
寄るとたくさんの色が使われている力作です。

美保子さんといえば、私にとっては
大切な大切な


(昨秋、フォトグラファー武藤奈緒美さんに撮っていただいた写真)

フルオーダーのきもの「シスレーの居る風景」。
後期印象派を代表する一人カミーユ・ピサロに
「真の印象派」と称された
フランスの画家アルフレッド・シスレーが
川辺にたたずみ絵筆をとっているさまを俯瞰しているイメージで
創っていただきました。
2010年の作品です。

「あのとき、〝みな”40代だったんだよね」と美保子さん。
美保子さんも、八掛を染めてくださった仁平幸春さんも
お仕立てをお願いした山本秀司さんも、そして私も40代でした。
今はみな、50代に。


「年々、〝いい糸”が手に入りにくくなっているから……」
このときの糸、今見てもいいねぇ、と
私が持参した余り布をながめながら、ふうっとため息をつくように
つぶやいたその声を聞き、

-そうだ、あのときインスピレーションを呼び起こすような
絵や写真をいっぱい、壁に貼ったりしたよね。
  -そうそう、ここに引っ越す前の、板橋のアトリエにも来てくださって

なんて、想い出がうわっと押し寄せてきて、感無量になりました。

思い出すたびに幸せな気持ちになれる思い出は
困難があっても穏やかさを取り戻せる
何よりのサプリメント。
美保子さん、ありがとうございました。

※吉田美保子さんのサイト「染織吉田」はコチラ

コメント一覧

神奈川絵美
風子さんへ
こんにちは
言われてみれば、私も同じように…織姫さんたちの
醸し出す雰囲気、たたずまい、似ているように思います。
真摯な一方、軽やかで、透明感があって、そんな
お心持ちが感じられる作家さんが多いかと。

この日のお話の続きは、いずれお話したくなったら
アップしますし、もしかしたらしないままかも…
ファジーでごめんなさい
風子
私が好きで 存じ上げている織姫さんたちは
佇まいが似てるな~って感じます。
吉田さんのアトリエに伺って作品に囲まれたら
狂喜乱舞してしまいそう 笑

私も 何をお誂えになるのかしらん、と興味しんしんです。
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
うふふ、ご想像にお任せします~
香子
作家さんのところにお伺いする絵美さん。
もしかしてお誂えかしら〜?
次は何を〜?なんて
勝手に想像しております
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