さて、この日はもう一つ目的が。
お仕立てをお願いしている着物や帯の進み具合を見せていただいた。

仁平幸春さんの帯はもう仕立て上がっていて、
着物を待つばかり。
「どんな帯締めが合うと思いますか?」
せっかくなので、いくつかご提案いただくことにした。
「前帯の柄を邪魔したくないからねぇ…」
ご夫婦であれこれ、箱から出しては乗せ、乗せてはうーんと3人で考える。
10本くらい合わせてみて、しっくりいったのは下の3本だった。

この写真では今ひとつ本来の色が出ていないが、
上から薄い藤色、薄い緑、薄いオレンジと紫のぼかしだ。
秋ならブラウン系もいいかも知れない。
いずれにしても、薄い色の方が、帯の柄にも着物全体の雰囲気にも
違和感なく溶け込むようだ、という結論に、その日は達したのだけど、
みなさんはどう思われますか?
色を選べば濃い目の色もいいかも、と思ったりしているのですが…。

同時期にお願いしていた、ルバースさんの帯もお仕立て済み。
これら2本の帯、実はそれぞれ使う「芯」の種類を変えているそう。
もともとの生地の厚さなどを考慮し、仕立て上がったときに
どちらも同じような感覚で締められるよう、芯を選んでいるとか…。
お仕立て前に、私も何種類かの芯のサンプルを触らせてもらったが、
こればかりは、プロの方でないとどの芯が適していそうだ、ということは
わからなかった。
でも、例えわからなくても、
ここまで制作に参加させていただける、好みや意見を言える機会は、
ほかのところでのお仕立ての場ではなかなか得られない。
それはとても、ありがたいことだと思っている。
あと約1カ月、袷の時期が待ち遠しいな。
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着物「シスレーの居る風景」を織ってくださった
吉田美保子さんが、23日-26日、「銀座もとじ」にて個展を開きます。
下の写真は、何と私の着物を制作するにあたってのサンプル布を利用して
創られた手提げバッグだそう!(チラ見せですみません。個人的に同封くださった
ようなので…)
今回は前回にも増して、こうした小物も充実していると聞いています。
お時間のある方はぜひ…!
吉田美保子さんのブログはコチラです。