奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

きっと そこから

2013-03-31 | 心詩~こころうた・己
浮ついた足元
定まらない思考
あの日流した涙を
刻んだ心はどこに

人は容易く変われない ならば
なにを乗り越えれば
どれだけ乗り越えれば
人は 私は
浅はかな殻を脱ぎ捨てられる

思い描く理想には
どうすれば辿り着ける
幾通りもの未来が
思考を駆け巡り
置き去りにされた私は
力なく項垂れる


翼なんてないから
この両足で
歩いてゆくしかない

空を仰ぐ前に
足元に目を向けて
等身大の自分から
目を逸らさないで

変われないのなら
そんな自分を許せるように
浅はかな執着を捨てて
ちっぽけな自分を愛せる自分に

きっと そこから──


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