かなうみ鍼灸整骨院スタッフブログ

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「老人性うつ」  (中上)

2016年08月25日 | 健康一般
昨日、仕事の帰りにぶらりと本屋さんに立ち寄った。


「老人性うつ」という健康雑誌を手に取り、読んでいた。


高齢者はいわゆる「喪失の時代」。


一つは身体能力低下、認知機能低下。


二つは生活をともにしてきた配偶者の死、親戚、旧友の死。


三つは退職に伴い自分の地位を失う喪失感。


これらを含めると、相当な精神的ダメージを強いられることだと思う。


この院で外来に来てる患者さんのほとんどが、75歳以上の後期高齢者。


20年もこの仕事に就いていると、様々なお年寄りの悩みも聞くことになる。


身体の不調を訴える患者さんに日々、施術にとりくんでいるが、更に精神的サポートもより一層力を入れないといけないと痛感する。


年をとることは病気ではない。


生を持って生まれてきたもの、どんなものでも平等に、そして順番に年を重ねる。


僕は今月の9月で41歳だが、すぐ30年、40年と経ち、僕がこの施術台に乗ってる側になるということも想像する。


それを患者さんに話したら笑われてしまったが(笑)


自分を含め、人間は比べてしまう生き物。


若い時はできていたのに・・・。今ではあれこれ出来なくなり、自信を喪失し、自分自身が嫌になる。


僕は自分に自信をなくしている患者さんにこう言う。


「確かに昔は若くてできてた事ができなくなりましたが、今現在出来ていることはなんですか?」


「今出来ないことより、今出来ていることだけに目を向けてみてはどうですか?」と。


読んだ雑誌にも似たようなことが書かれていた。


その言葉が全てのお年寄りの励みになるとは思っていないが、一人でもその言葉を聞いて前向きになってくれれば、嬉しい限り。


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