病名を告げられた瞬間の衝撃はあったものの、
もうひとつの感動も覚えていた。
すとん、ときたのだ。
腑に落ちた瞬間と言うモノがあるとすれば、それだったと思う。
ああ。
そうだったんだ。
病気だったんだ。私は。
正体不明の病名と共に、「そうかそうか」という妙に納得した感想も、
身体中に満ちていた。
そのとき初めて、
「じゃあ、しょうがないか」とココロと体で感じることができた。
諦めを受け入れる術を、いきなり体得したのだった。
コトバで言い聞かせても、それはなかなか出来ずにいた。
だからこそ精神状態は落ち込むばかりで、病院に行く羽目になったのだけれど。
「気分が落ち込んだときに読む本」みたいなものを、いくら読んでも無理だった。
説教されてるような、責められる気持ちが膨らんだだけだった。
「こうすればいいって言ってるじゃないか」と言われている気分だった。
でも、ドクターの言葉は強かった。
医者に言われちゃあ、仕方がないではないか。
病気じゃあ、仕方がないではないか。
そう思えた。
そうとしか思えなかった、と言える程に。諦められたのだ。
自分に厳しい性質の私は、ようやく甘えられる免罪符を得られたのだ。
うちに帰ってからも、そうかそうか、と納得した気持ちを噛みしめていた。
社会不安障害というモノが、一体どういうモノなのか。
全然把握していないことに気付くのは、それから少し後だった。
もうひとつの感動も覚えていた。
すとん、ときたのだ。
腑に落ちた瞬間と言うモノがあるとすれば、それだったと思う。
ああ。
そうだったんだ。
病気だったんだ。私は。
正体不明の病名と共に、「そうかそうか」という妙に納得した感想も、
身体中に満ちていた。
そのとき初めて、
「じゃあ、しょうがないか」とココロと体で感じることができた。
諦めを受け入れる術を、いきなり体得したのだった。
コトバで言い聞かせても、それはなかなか出来ずにいた。
だからこそ精神状態は落ち込むばかりで、病院に行く羽目になったのだけれど。
「気分が落ち込んだときに読む本」みたいなものを、いくら読んでも無理だった。
説教されてるような、責められる気持ちが膨らんだだけだった。
「こうすればいいって言ってるじゃないか」と言われている気分だった。
でも、ドクターの言葉は強かった。
医者に言われちゃあ、仕方がないではないか。
病気じゃあ、仕方がないではないか。
そう思えた。
そうとしか思えなかった、と言える程に。諦められたのだ。
自分に厳しい性質の私は、ようやく甘えられる免罪符を得られたのだ。
うちに帰ってからも、そうかそうか、と納得した気持ちを噛みしめていた。
社会不安障害というモノが、一体どういうモノなのか。
全然把握していないことに気付くのは、それから少し後だった。