超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

史上初、火星での落雷現象の観測に成功

2009年06月18日 18時53分20秒 | Weblog
ミシガン大学宇宙物理学研究所が開発を行ったマイクロ波検出装置を使った観測により、火星の大気圏内で落雷現象が生じていたことが、同大学の発表によって明らかとなった。

2006年5月22日から6月16日までの12日間に渡る観測の結果、2006年6月8日に遂に落雷現象に伴うマイクロ波(Non-thermal radiation)を検出することに成功したと述べている。

地球の場合、落雷は湿度が高い暖められた大気が上昇する際に形成した雨雲(雷雲)によって上空に生じた水滴が氷結したものが、お互いに衝突する際に生じた静電気によって起きる。もちろん、火星の場合には雨は降らず、地球での雷雲を形成する要因となるものは存在しないが、火星ではその代わりに時として火星全域にも広がることがある惑星規模の砂嵐が生じることが判っており、砂嵐で舞上げられた微細な砂塵が大気中で衝突を起こして静電気を発生させることが、稲妻が生じる要因となったのではないかと見られている。

砂嵐で静電気が発生している可能性は1976年に火星着陸を果たしたNASAの探査機「バイキング」による観測結果から判明していたが、火星上での落雷現象の観測に成功したのは、今回が史上初の事例となる。

凄いというか、人類が知りえなかった現実が目の前に現れた感じですね。
起こることはわかっていても、観測できたことが大切。

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