超空洞からの贈り物

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著作権侵害ファイルを全部消さないと過大な罰金

2009年10月25日 09時51分07秒 | web
アムステルダムの裁判所の出した判決によると、The Pirate Bayに対して3ヶ月以内に著作権のあるトレントファイル(著作権を侵害しているファイルそのものではなく、あくまでもファイルの場所を示すファイルに過ぎず、実体はない)についてすべて削除すべきであると裁決しており、オランダのユーザーが著作権を侵害しているトレントファイルをダウンロードできないようにアクセスを制限しなくてはならないとしています。

もしこの判決を無視すれば、The Pirate Bayの3人のオペレーターは1ユーザーごとに5000ユーロ(約68万円)の罰金を毎日支払わなければならず、その最大額は3000万ユーロ(約41億1500万円)に達するとのことです。2009年10月8日に行われたWinnyの大阪高裁判決では金子氏に対して「著作権侵害に使うよう利用者に勧めておらず、ほう助は成立しない」「1審のように認めると、ソフトが存在する限り、無限に刑事責任を問われることになるので、罪刑法定主義の見地から慎重でなければならない」として、無限に責任を問い続けるのは不可能であるという主旨のことが触れられ、無罪判決に結びついたわけですが、オランダでは逆にほぼ無限に責任を問うようになったようです。

この件について、The Pirate Bayの設立者であるFrederik Neij、Peter Sunde、Gottfrid Svartholmmenの3人は上訴すべきかどうかを検討中だそうです。

既にこの件とはまた別に、スウェーデンの裁判所によって今年の4月17日に有罪であるという判決を出されており、懲役1年と映画とレコード業界に対して3000万スウェーデンクローナ(約4億円)を払うように命じられている件については上訴中なので、今回も上訴する可能性は非常に高いと思われます。

なお、前回の判決時には「よい映画では常に、ヒーローは最初に敗北を喫するが、最後には大勝利を収める。それはハリウッドがわれわれに教えてくれた唯一のことだ」と言ってみたり、あるいは著作権無視を公言し、意図的に違法コピーを援助していると明言したり、かなり過激な言動でも知られており、一連の裁判については海外のWikipedia上で詳細にまとめられています。

~GIGAZINEより~

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