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超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

世界終末時計、1分伸びる。

2010年01月16日 14時44分56秒 | 自然
核科学者らは人類滅亡までの時間を象徴的に示す「世界終末時計」の針を1分遅らせ、残り6分とした。

同時計を管理する科学誌「ブレティン・オブ・アトミック・サイエンティスツ(BAS)」は、世界各国の首脳による核兵器削減への取り組みや地球温暖化問題での協調が、時計を1分遅らせた理由だと説明。「協調の新時代を開く手掛かりになったのは、オバマ米大統領の就任などにより、米政府の国際問題への姿勢が変わったこと」としている。

会見した科学者らは、核兵器が「もはや戦争に有用ではなく抑止力として有効でない」と認識する方向に世界世論がシフトしたと指摘。一方で「地球温暖化は核戦争を上回る脅威になっている」と語った。


世界終末時計とは…

日本への原子爆弾投下から2年後、冷戦時代の1947年にアメリカの科学誌 Bulletin of the Atomic Scientists (直訳すれば「原子力科学者会報」)の表紙絵として誕生した。

以後、同誌は定期的に委員会を設けてその「時刻」の修正を行っている。すなわち、人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、逆に危険性が下がれば分針が戻されることもある。現在は核からの脅威のみならず、気候変動による環境破壊や生命科学の負の側面による脅威なども考慮して針の動きが決定されている。

終末時計はいわば仮想的なものであり、Bulletin of the Atomic Scientistsの新年号の表紙などに絵として掲載されているが、シカゴ大学には「実物」が存在する。

2010年には、未来の世代のために「時計の針を戻そう」(turn back the clock)、世界をより安全なものにしようという市民活動のサイト TurnBackTheClock.org が設けられた。

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