超空洞からの贈り物

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太平洋の海底巨大火山『シャッキー海台』を掘削

2009年08月16日 09時07分00秒 | 自然
特異な地形が連なる北西太平洋底の中で日本に最も近い巨大火山「シャッキー海台」の成因に迫る掘削調査が9月から始まる。

統合国際深海掘削計画(IODP)の一環として行われるもので、掘削船は米国の「ジョイデス・レゾリューション号」。共同首席研究者を務める佐野貴司・国立科学博物館研究員ら8人の日本人を含む、米国、欧州、中国、韓国、オーストラリアの研究者26人が乗り込み、9月7日に横浜港を出港、11月初めまで掘削航海を続ける。

シャッキー海台については、地球深部から上昇してきたマグマの塊の先端部が大規模に溶けてできたという成因モデルが提唱されている。しかし、海台の表面が分厚い堆積物で覆われているため、このモデルは検証されていない。

研究グループは、3つの高地から成るシャッキー海台の5地点から、100-300メートルの深さまで火山岩を連続採取、それぞれの化学組成や年代を調べることで、成因モデルが正しいかどうか確かめる。海台ができたときの噴火で地球環境にどのような影響があったか、さらに火山の構造、太平洋プレートの動きなどについても新たな発見が期待されている。

太平洋の中央部に連なるハワイ諸島が西に行くほど古い火山島であることから、成因としてホットプレート説が有力視されている。巨大海台の成因モデルによると、マグマはキノコ雲のように先端が傘状、尻尾がパイプ状になって上昇し、先端の活動が巨大海台を、尻尾の活動がハワイなどのホットスポットを形成すると考えられている。

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