生物の化石標本を基に本来の姿を復元したところ、巨大な頭部とエラで覆われた体を持つなんとも異様な姿が浮かび上がった。
カナダにある5億500万年前の地層で発見された化石標本は、まず1912年に種類が特定された後、長年にわたってクラゲやナマコといった生物と間違われたまま博物館に所蔵されていた。しかし1990年代の現地調査でもっと良い状態の化石が発掘され始め、この動物は当初考えられていたよりもはるかにユニークな生物なのではないかと考えられるようになった。
現在は、アメリカ、ワシントンD.C.にあるスミソニアン研究所国立自然史博物館の所蔵品から“再”発見された保存状態の良い標本と、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるバージェス頁岩という地層から出土した化石の破片を基にして、科学者はこの動物の全体像をとらえることに成功している。
フルディア・ビクトリア(Hurdia Victoria)と名付けられたこの節足動物は、30~40センチほどの大きさでカンブリア紀の海を徘徊する最大級の捕食動物だった。
今回の研究をリードしたアリソン・ダレイ氏によると、フルディアは当時としては珍しく自由に泳ぐことが可能で、軟体動物や海綿動物など鉤ツメを掛けられるものはなんでも捕獲していたようだ。同氏はスウェーデンにあるウプサラ大学に在籍している博士課程の学生である。
フルディアの頭部からは盾(たて)状の構造が突き出ているが、何のための仕組みかまだわかっていない。体を保護する機能は特にないようだ。ダレイ氏は、仲間の方へ向かってエサを追い込んでいくような役割を果たしていたのではないかと推測している。
何気に、復元図がかっこいい件について…
ただ、40センチ級のこんなのともし遭遇したら、耐えられない。
カナダにある5億500万年前の地層で発見された化石標本は、まず1912年に種類が特定された後、長年にわたってクラゲやナマコといった生物と間違われたまま博物館に所蔵されていた。しかし1990年代の現地調査でもっと良い状態の化石が発掘され始め、この動物は当初考えられていたよりもはるかにユニークな生物なのではないかと考えられるようになった。
現在は、アメリカ、ワシントンD.C.にあるスミソニアン研究所国立自然史博物館の所蔵品から“再”発見された保存状態の良い標本と、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるバージェス頁岩という地層から出土した化石の破片を基にして、科学者はこの動物の全体像をとらえることに成功している。
フルディア・ビクトリア(Hurdia Victoria)と名付けられたこの節足動物は、30~40センチほどの大きさでカンブリア紀の海を徘徊する最大級の捕食動物だった。
今回の研究をリードしたアリソン・ダレイ氏によると、フルディアは当時としては珍しく自由に泳ぐことが可能で、軟体動物や海綿動物など鉤ツメを掛けられるものはなんでも捕獲していたようだ。同氏はスウェーデンにあるウプサラ大学に在籍している博士課程の学生である。
フルディアの頭部からは盾(たて)状の構造が突き出ているが、何のための仕組みかまだわかっていない。体を保護する機能は特にないようだ。ダレイ氏は、仲間の方へ向かってエサを追い込んでいくような役割を果たしていたのではないかと推測している。
何気に、復元図がかっこいい件について…
ただ、40センチ級のこんなのともし遭遇したら、耐えられない。