コロサイ人への手紙
○
パウロの祈り
(コロサイ1:9,10)
「わたしたちは,
絶えずあなたがたのために祈り,
願っています。
どうか,“霊”による
あらゆる知恵と理解によって,
神の御心を十分悟り,
すべての点で
主に喜ばれるように
主に従って歩み,
あらゆる善い業を行って
実を結び,
神をますます深く知るように。」
パウロはコロサイの信徒に,
霊的な知恵がえられるように
祈ります。
○
御子による贖い
(コロサイ1:13,14)
「神は,
私たちを暗やみの
圧制から救い出して,
愛する御子のご支配の中に
移してくださいました。
この御子のうちにあって,
私たちは,贖い,
すなわち
罪の赦しを得ています。」
「贖い」とは身代金を払って,
奴隷を自由にすることです。
イエス・キリストの
血(いのち)の代価によって,
人の罪が赦され,
神との正しい関係に入ります。
○
十字架による和解
(コロサイ1:20)
「その十字架の血によって
平和をつくり,
御子によって万物を,
御子のために
和解させてくださったからです。
地にあるものも天にあるものも,
ただ御子によって
和解させてくださったのです。」
イエス・キリストは
十字架で血を流すことによって,
わたしたちを
神と和解させてくださいました。
○
御子の復活
(コロサイ1:18)
「御子はそのからだである
教会のかしらです。
御子は初めであり,
死者の中から最初に生まれた方です。
こうして,
ご自身がすべてのことにおいて,
第一のものとなられたのです。」
コロサイの教会には,
異端的なギリシャの
思弁的な哲学が入ってきました。
そのためパウロは
この手紙を書いて送りました。
パウロは,コロサイの教会には,
行ったことがありませんでした。
○
コロサイには,誤った神の考え,
救いの考えが入っていました。
パウロは,
この異端に対してキリストを宣べます。
キリストが創造者であること,
唯一の創造者であることを宣べます。
☆彡
御子による創造.御子の復活
(コロサイ1:15-18)
「御子は,見えない神のかたちであり,
造られたすべてのものより先に
生まれた方です。
なぜなら,
万物は御子にあって造られたからです。
天にあるもの,
地にあるもの,見えるもの,
また見えないもの,
王座も主権も支配も権威も,
すべて御子によって造られたのです。
万物は,御子によって造られ,
御子のために造られたのです。
御子は,万物よりも先に存在し,
万物は御子にあって成り立っています。
また,
御子はそのからだである
教会のかしらです。
御子は初めであり,
死者の中から最初に生まれた方です。
こうして,
ご自身がすべてのことにおいて,
第一のものとなられたのです。」
○
御子キリストによる創造
(コロサイ1:15,16)
「御子は,見えない神のかたちであり,
造られたすべてのものより
先に生まれた方です。
なぜなら,
万物は御子にあって造られたからです。
天にあるもの,地にあるもの,
見えるもの,
また見えないもの,
王座も主権も支配も権威も,
すべて御子によって造られたのです。
万物は,御子によって造られ,
御子のために造られたのです。」
御子イエス・キリストは
見えない神のかたちであるといいます。
父なる神,子なる神,聖霊なる神が
一つとなって,天地万物を造りました。
○
ヨハネ福音書1章にも
同じことが書かれています。
(ヨハネ1:1-3)
「初めに,ことばがあった。
ことばは神とともにあった。
ことばは神であった。
この方は,初めに神とともにおられた。
すべてのものは,
この方によって造られた。
造られたもので,
この方によらずに
できたものは一つもない。」
パウロは,
御子がどんなに偉大であるかを
強調します。
救いは,
このイエス・キリストだけが
成し遂げることが出来ます。
☆彡
御子は万物を造る
(コロサイ1:15-20)
「御子は,
見えない神のかたちであり,
造られたすべてのものより先に
生まれた方です。
なぜなら,
万物は御子にあって造られたからです。
天にあるもの,地にあるもの,
見えるもの,また見えないもの,
王座も主権も支配も権威も,
すべて御子によって造られたのです。
万物は,御子によって造られ,
御子のために造られたのです。
御子は,万物よりも先に存在し,
万物は御子にあって
成り立っています。
また,
御子はそのからだである
教会のかしらです。
御子は初めであり,
死者の中から最初に生まれた方です。
こうして,
ご自身がすべてのことにおいて,
第一のものとなられたのです。
なぜなら,神はみこころによって,
満ち満ちた神の本質を
御子のうちに宿らせ,
その十字架の血によって平和をつくり,
御子によって万物を,
御子のために
和解させてくださったからです。
地にあるものも天にあるものも,
ただ御子によって
和解させてくださったのです。」
○
内住のキリスト
(コロサイ1:27)
「この奥義とは,
あなたがたの中におられるキリスト,
栄光の望みのことです。」
○
(エペソ3:17)
「こうしてキリストが,
あなたがたの信仰によって,
あなたがたの心のうちに
住んでいてくださいますように。」
パウロは,2つのキリスト者の生き方の
奥義を語ります。
一つが,この内住のキリストによる
生き方です。
☆彡
内住のキリスト
(コロサイ1:24-29)
「ですから,
私は,あなたがたのために
受ける苦しみを喜びとしています。
そして,キリストのからだのために,
私の身をもって,
キリストの苦しみの欠けたところを
満たしているのです。
キリストのからだとは,
教会のことです。
私は,あなたがたのために
神からゆだねられた務めに従って,
教会に仕える者となりました。
神のことばを
余すところなく伝えるためです。
これは,
多くの世代にわたって隠されていて,
いま神の聖徒たちに
現わされた奥義なのです。
神は聖徒たちに,
この奥義が異邦人の間にあって
どのように
栄光に富んだものであるかを,
知らせたいと思われたのです。
この奥義とは,
あなたがたの中におられるキリスト,
栄光の望みのことです。
私たちは,このキリストを宣べ伝え,
知恵を尽くして,あらゆる人を戒め,
あらゆる人を教えています。
それは,すべての人を,
キリストにある成人として
立たせるためです。
このために,私もまた,
自分のうちに力強く働く
キリストの力によって,
労苦しながら奮闘しています。」
○
もう一つは,
ガラテヤ書の自分を
十字架につけた者とみなす生き方です。
(ガラテヤ2:19,20口語訳)
「わたしは,神に生きるために,
律法によって律法に死んだ。
わたしはキリストと共に
十字架につけられた。
生きているのは,
もはや,わたしではない。
キリストが,わたしのうちに
生きておられるのである。
しかし,わたしがいま肉にあって
生きているのは,
わたしを愛し,
わたしのためにご自身をささげられた
神の御子を信じる信仰によって,
生きているのである。」
○
知恵と知識との宝
(コロサイ2:3)口語訳
「キリストのうちには,
知恵と知識との宝が,
いっさい隠されている。」
○
キリストの性質
(コロサイ2:9,10)
「キリストのうちにこそ,
神の満ち満ちたご性質が
形をとって宿っています。
そしてあなたがたは,
キリストにあって,
満ち満ちているのです。
キリストは
すべての支配と権威のかしらです。」
キリストの内には,
満ちあふれる神性が宿っています。
(ガラテヤ4:1-7)
「ところが,相続人というものは,
全財産の持ち主なのに,
子どものうちは,奴隷と少しも違わず,
父の定めた日までは,
後見人や管理者の下にあります。
私たちもそれと同じで,
まだ小さかった時には,
この世の幼稚な教えの下に
奴隷となっていました。
しかし定めの時が来たので,
神はご自分の御子を遣わし,
この方を,女から生まれた者,
また律法の下にある者となさいました。
これは律法の下にある者を
贖い出すためで,
その結果,
私たちが子としての身分を
受けるようになるためです。
そして,
あなたがたは子であるゆえに,
神は『アバ,父。』と呼ぶ,
御子の御霊を,
私たちの心に遣わしてくださいました。
ですから,
あなたがたはもはや奴隷ではなく,
子です。
子ならば,
神による相続人です。」
「父の定めた日」とは,ここでは
神の子であるキリストが
この世に来てくださったことを
いっています。
神は,わたしたちを
贖(あがな)ってくださっています。
贖うとは、わたしたちを
イエスがご自身の命の代価を払い
罪から救い出してくださることです。
そして,神は,わたしたちに御子の霊を
送ってくださいます。
神は,わたしたちを神の子としての
相続人としてくださいます。
○
キリストに結ばれた生活
(コロサイ2:6)
「あなたがたは,
このように主キリスト・イエスを
受け入れたのですから,
彼にあって歩みなさい。」
私たちがイエス・キリストを信じたとき,
イエス・キリストと一つになります。
○
安息日
(コロサイ2:16,17)口語訳
「だから,あなたがたは,
食物と飲み物とにつき,
あるいは
祭や新月や安息日などについて,
だれにも批評されてはならない。
これらは,
きたるべきものの影であって,
その本体はキリストにある。」
安息日は
旧約聖書の律法に関することです。
土曜日,一日休むという律法です。
安息日は「きたるべきものの影」でした,
本体はイエス・キリストです。
わたしたちは
イエスにすべての荷を
イエス・キリストに下ろせます。
安息はイエス・キリストの内にあります。
(マタイ11:28)
「すべて重荷を負うて
苦労している者は,
わたしのもとにきなさい。
あなたがたを休ませてあげよう。」
わたしたちがイエスに会ったとき,
解放され,自由になります。
すべての罪を下ろせます。
コロサイのキリスト者に
律法を行うことが
救いを完成させるものであると
教える者がいたようです。
しかし,
律法はキリストを指し示すという
役割を果したにすぎず,
すべてキリストが成就したのです。
今もなお遵守を主張することは
キリストの贖いのみわざの意義を
喪失させることになります。
それはキリスト教信仰を根底から
否定します。
○
天使礼拝
(コロサイ2:18)
「あなたがたは,
わざとらしい謙そんと天使礼拝とに
おぼれている人々から,
いろいろと悪評されてはならない。」
パウロは,天使礼拝を,
警告しています。
イエスの降誕と復活のとき,
天使が状況を知らせています。
また,使徒行伝では,
天使はペテロたちを助けています。
ときに,今でも
天使に助けられた話を聞きます。
ただ,私の周りで,
天使に会った人は一人もいません。
神は私たちを導くために,
聖書の言葉と聖霊を
与えてくださっています。
天使を通しての教えは,
必要なくなっています。
私も含めて,
天使の話には,警戒が必要です。
○
(2コリント11:14b,15)
「サタンも光の天使に
擬装するのだから。
だから,たといサタンの手下どもが,
義の奉仕者のように擬装したとしても,
不思議ではない。
彼らの最期は,
そのしわざに合ったものとなろう。」
☆
私たちイエス・キリストを信じる者は,
聖書の言葉にあたらしい教え,
言葉を付け加えてはいけません。
それは,自分自身を混乱に導きます。
おかしくなったことは,
本人が初めに気づきます。
そして,つまずきとなります。
○
上にあるものを求めなさい
(コロサイ3:1)
「こういうわけで,
もしあなたがたが,
キリストとともに
よみがえらされたのなら,
上にあるものを求めなさい。
そこにはキリストが,
神の右に座を占めておられます。」
上にあるものを求めなさい。
そこにはキリストが,
神の右に座を占めておられます。」
パウロの言葉です。
パウロは,わたしたちに,
イエス・キリストが
どのような方かを教えます。
イエス・キリストを信じる者は,
イエス・キリストと結びついています。
パウロの手紙は
イエス・キリストとの結びつきの意味を
深めてくれます。
イエス・キリストの誕生,
イエス・キリストの誕生,
死,復活,高挙は,
信じる者の生きていくことの恵み,
意味,基礎を与えてくれます。
わたしたちは,
わたしたちは,
「上にあるものを求めなさい」
という言葉を聴きます。
聖書の教えは,上から与えられます。
この世の知恵,
人の経験では
に立たない領域があります。
☆彡
上にあるものを求めなさい
(コロサイ3:1-4)
「こういうわけで,
もしあなたがたが,
キリストとともに
「こういうわけで,
もしあなたがたが,
キリストとともに
よみがえらされたのなら,
上にあるものを求めなさい。
そこにはキリストが,
神の右に座を占めておられます。
あなたがたは,
地上のものを思わず,
天にあるものを思いなさい。
あなたがたはすでに死んでおり,
あなたがたのいのちは,
キリストとともに,
神のうちに隠されてあるからです。
私たちのいのちである
上にあるものを求めなさい。
そこにはキリストが,
神の右に座を占めておられます。
あなたがたは,
地上のものを思わず,
天にあるものを思いなさい。
あなたがたはすでに死んでおり,
あなたがたのいのちは,
キリストとともに,
神のうちに隠されてあるからです。
私たちのいのちである
キリストが現われると,
そのときあなたがたも,
キリストとともに,
栄光のうちに現われます。」
そのときあなたがたも,
キリストとともに,
栄光のうちに現われます。」
○
神の右の座にいるイエス
(コロサイ3:1-4 口語訳)
「このように,
あなたがたはキリストと共に
よみがえらされたのだから,
上にあるものを求めなさい。
そこではキリストが
神の右に座しておられるのである。
あなたがたは上にあるものを
思うべきであって,
地上のものに心を引かれてはならない。
あなたがたは
すでに死んだものであって,
あなたがたのいのちは,
キリストと共に
神のうちに隠されているのである。
わたしたちのいのちなる
キリストが現れる時には,
あなたがたも,
キリストと共に
栄光のうちに現れるであろう。」
パウロは,
復活のキリストが,
パウロの内に生きていると言います。
パウロにとって,
信仰とは,復活のキリストと共に,
今この瞬間を,キリストのいのちに
満ちあふれて生きることでした。
○
愛は結びの帯として完全なものです
(コロサイ3:14)
「愛を着けなさい。
愛は結びの帯として完全なものです。」
イエスによって救われ,
神の家族となったものには,
本当の交わりが与えられます。
共に,主の恵みを交わりあうものです。
小さな交わりにも,
神の約束があたえらます。
(マタイ18:20)
「ふたりでも三人でも,
わたしの名において集まる所には,
わたしもその中にいるからです。」
☆彡
(コロサイ3:12-17)
「それゆえ,
神に選ばれた者,
聖なる,
愛されている者として,
あなたがたは深い同情心,
慈愛,謙遜,柔和,
寛容を身に着けなさい。
互いに忍び合い,
だれかがほかの人に
不満を抱くことがあっても,
互いに赦し合いなさい。
主があなたがたを
赦してくださったように,
あなたがたもそうしなさい。
そして,これらすべての上に,
愛を着けなさい。
愛は結びの帯として完全なものです。
キリストの平和が,
あなたがたの心を
支配するようにしなさい。
そのためにこそ
あなたがたも召されて
一体となったのです。
また,
感謝の心を持つ人になりなさい。
キリストのことばを,
あなたがたのうちに豊かに住まわせ,
知恵を尽くして互いに教え,
互いに戒め,
詩と賛美と霊の歌とにより,
感謝にあふれて
心から神に向かって歌いなさい。
あなたがたのすることは,
ことばによると
行ないによるとを問わず,
すべて主イエスの名によってなし,
主によって父なる神に感謝しなさい。」
○
感謝と祈り
(コロサイ4:2)
「目をさまして,感謝をもって,
たゆみなく祈りなさい。」
主の祝福の内にいる秘訣は,
感謝と祈りです。
2022-11-22