雅歌 2022.9.6
(口語訳引用)
雅歌は旧約聖書の原典では
「歌の歌」となっています。
最も優れた歌と言う意味です。
イスラエルの王の
ソロモンの作です。
男女の愛が書かれていますが,
神と人間の愛を示しています。
○
(雅歌1:1)
「あなたの愛は
ぶどう酒にまさり,」
雅歌は,夫婦の愛を歌っています。
神とイスラエルの関係,
キリストと教会の関係を
示しています。
すべての愛のもとは,
神からのものだからです。
○
(雅歌2:16)
「わが愛する者はわたしのもの,
わたしは彼のもの。」
夫婦の場合,
夫は妻のもの,妻は夫のもの。
2人は1つだから,
そこに真の共有があります。
神は,
私たちに一人子の
イエス・キリストを
与えてくださいました。
○
(雅歌3:5)
「エルサレムの娘たちよ,
わたしは,
かもしかと野の雌じかをさして,
あなたがたに誓い,
お願いする,
愛のおのずから起るときまでは,
ことさらに呼び起すことも,
さますこともしないように。」
雅歌の中に3度記されている
中心的な言葉です。
そして愛の本質を
教えている言葉です。
愛は,
相手から強制されるものではなく,
おのずからであり,
自ら目覚めるものです。
神に愛されるのがわかるのにも,
時間のかかることがあるようです。
○
(雅歌4:1)
「ああ,わが愛する者。
あなたはなんと美しいことよ。
なんと美しいことよ」
愛とは,
相手を美しいと思うことです。
互いの愛は,
わたしたちが神に造られ,
愛されていることを
知ることから始まります。
○
(雅歌5:16)
「その言葉は,はなはだ美しく,
彼はことごとく麗しい。
エルサレムの娘たちよ,
これがわが愛する者,
これがわが友なのです。」
「ことごとく麗しい」とは,
その存在を
受け入れていることです。
イエスは,
罪のあるわたしたちを受け入れ,
極みまで愛してくださいました。
○
(雅歌6:1)
「女のうちの最も美しい者よ,
あなたの愛する者は
どこへ行ったか。
あなたの愛する者は
どこへおもむいたか。
わたしたちは
あなたと一緒にたずねよう。」
愛とは,共にいることを願います。
キリストは,
インマヌエルとして,
いつも,
わたしたちと共におられます。
○
(雅歌7:10)
「わたしはわが愛する人のもの,
彼はわたしを恋い慕う。」
夫婦は一つであります。
イエス・キリストと私たちが,
ぶどうの木と枝に
たとえられるようにです。
○
(雅歌8:7)
「愛は大水も消すことができない,
洪水も
おぼれさせることができない。
もし人が
その家の財産をことごとく与えて,
愛に換えようとするならば,
いたくいやしめられるでしょう。」
愛はお金では買えません。
わたしたちを愛して下さった
イエスは,
命を与えてくださいました。
キリスト者は,
雅歌はキリストと教会の関係と
みなしてきました。
新約聖書では,
教会はキリストの花嫁と
呼ばれています。
○
(エペソ5:27 新改訳)
「ご自身で,しみや,しわや,
そのようなものの何一つない,
聖く傷のないものとなった
栄光の教会を,
ご自分の前に立たせるためです。」
(ヨハネ黙示19:7)
「わたしたちは喜び楽しみ,
神をあがめまつろう。
小羊の婚姻の時がきて,
花嫁は
その用意をしたからである。」
(ヨハネ黙示21:2)
「また,聖なる都,
新しいエルサレムが,
夫のために着飾った花嫁のように
用意をととのえて,
神のもとを出て,
天から下って来るのを見た。」
(ヨハネ黙示22:17)
「御霊も花嫁も共に言った,
『きたりませ』。
また,
聞く者も
『きたりませ』と言いなさい。
かわいている者は
ここに来るがよい。
いのちの水がほしい者は,
価なしにそれを受けるがよい。」