第１１話 「魔の山へ飛べ」

宇宙野人　ワイルド星人　宇宙竜　ナース　登場

黒雲中に現れた黄金竜。
そして、次々に殺されていく若者たち。
事件の起きた魔の山・岩見山にダンとソガが飛んだ。

「今日は１３日の金曜日。
　一大事が起こりそうな気がするんだ」

ソガの言葉を一笑に伏すダン。

調査中のダンが何者かにやられた。
ダンに生命反応はなかった。ダンは死んでしまった。
号泣するソガ。すすり泣くフルハシ・アマギ。
この事件が解決するまでこの事実は伏せられた。

「これはダンの弔い合戦だ！」

洞窟から唸り声が聞こえると群馬県警から通報。
中に入った警備隊員の前で警官２人がやられた。
攻撃すると洞窟の中に姿を見せるワイルド星人。
そして、行方不明の男と装置が発見された。
調査の結果、その装置は「生命を吸い取るカメラ」。
魂が吸い取られ２次元空間で生きているという。

洞窟の中でソガはワイルド星人と遭遇。
ワイルド星人は老齢化が進み、滅ぼうとしている。
種族を維持するために「若い命」が必要だった。
ソガを操って、フィルムを持ってこさせようとした。

キリヤマはカラのフィルムで星人を騙す。
怒った星人は宇宙竜ナースを召喚。
ウルトラホーク１号との戦闘が始まった。
ナース円盤に逃げ込もうとするワイルド星人。
ソガの狙撃で星人は爆発、燃え尽きた。

一方、アマギは生命カメラの秘密を解明。
肉体と魂を合成させることに成功した。
解放されたダンはウルトラセブンとなった。

ナースとセブンの激闘が開始された。
ナースに締め付けられ意識朦朧のセブン。
しかし、セブンのパワーでナースはバラバラに！

荒野に佇む警備隊員の元に馬に乗ったダンが！

「ダン・・・ダンじゃないか。
　助かったのかダン。こんのやろーっ！
　よくもオレに心配かけやがって！」

ダンはアマギに礼を言うと隊長に言った。

「一度死んだらますます命が惜しくなりましたよ。」

キリヤマ隊長が言う。

「命は自分だけの一度きりのものだ。
　そう容易く宇宙人なんかにやってたまるか。」

２００６年の「今年の漢字」は「命」だった。
その「未来ある命」を自ら断つ若者がいる。
自分の命も他者の命も疎かにしてはいけないのだ。
もう一度書きます。

「命は自分だけの一度きりのものだ。」