第５０話 「トウキョウ最後の日」

デモンゴーネ　登場

月夜が一瞬にして「真昼」になった。
そして、真冬の東京が「真夏」になった。
東京以外の場所はきれいな満月が見えている。
東京だけに起きた異変である。気温は４０度。
ＰＡＴは早速月へ飛んだ。
月から強烈な光線が発せられていた。
巨大なレンズが東京目がけて発射されていた。

東京の気温は摂氏５０度。各地で火災が発生していた。
グロース星人のとてつもない作戦だ。

レンズへ攻撃を開始するハンターＱ。
だがデモンゴーネが現れ、撃墜されてしまう。
ジェットコンドルが救助に向かう。
ナオキもジャンボーグＡであとを追う。
月面ではデモンゴーネに救助を妨害される。
ジャンボーグＡがデモンゴーネに立ち向かう。
その間にハンターＱは救出される。
デモンゴーネに対して優位に戦うジャンボーグＡ。
しかし、巨大レンズの光に焼かれてしまう。

崖下に突き落とされるジャンボーグＡ。

なんとか地球へ帰還したが、Ａは使い物にならない。

月は沈み、東京に冬空が戻った。気温は３度。
ＰＡＴは「特効作戦」の決意を固めた。
ナオキはジャンボーグ９を月へ運ぶ方法を考える。
観測ロケットで月へ行こうとする。
しかし、帰り道はどうする？月への片道切符である。
それでもいい。兄の仇を討てれば・・・。
係員をぶっ飛ばし、ロケットの軌道を変えるナオキ。
ジャンボーグ９の体をロケットに固定。

月へと向かうジャンボーグ９。
月が昇ってきた。東京を焼き尽くす月が・・・。
月ではデモンゴーネが待っていた。
巨大レンズがジャンボーグ９を狙う。

「しっかりしろ、どうせ一度捨てた命じゃないか！
　ひるむな！戦え！」

クロスショット!!

見事命中。巨大レンズがパリーンと割れた。

そして大爆発。

最後の作戦も失敗し９と差し違えようとするデモンゴーネ。
足を取られて転倒した９はレンズの破片を手にする。
襲いかかるデモンゴーネの体を貫いた。

「デモ～ン・・・デ～モン・・・」

口と胸の傷口から緑の血液が迸る。

デモンゴーネの最期だ。

地球を見上げ俯くジャンボーグ９（ナオキ）。

「月の砂漠」を歌うナオキ。
地球での数々の思い出が去来する。
バキューン！ＰＡＴが来た！
９の両肩にワイヤーを装着、地球まで送り届けた。

地球には平和が戻ってきた。
しかし、グロース星人は地球侵略を諦めない。
４つの十字架が佇む星から不気味な声がする。

地球はまだ狙われているのだ。