■入賞発表/2012年1月8日■
【最優秀】
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
雪の原を、さらに寒い北を目指す八両の列車。さほど長くない列車は人を運んで、北国のどこまで行くのであろう。静かで温かい詩情がある。(高橋正子)
【高橋正子特選/5句】
★向き合えば吾に水仙のみずみずし/高橋信之
水仙の花を「古鏡」といった俳人もいたが、向き合うことができる花である。向かうと、以外にもみずみずしい花である。(高橋正子)
★海蒼く潮風に咲く冬椿/小川和子
椿のなかでも冬にはやく咲くものを冬椿という。蒼い海を背景に潮風に咲く椿が、周囲の枯れのなかでひと際鮮明に目に映る。(高橋正子)
★初空や奈良のみやこの鴟尾のうえ/多田有花
奈良のみやこで迎える正月は、また格別な趣であろう。お寺の鴟尾がくっきりと初空に見え、確かに古き都の存在感をよく出している。(高橋正子)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
雪の原を、さらに寒い北を目指す八両の列車。さほど長くない列車は人を運んで、北国のどこまで行くのであろう。静かで温かい詩情がある。(高橋正子)
【藤田洋子特選/5句】
★海蒼く潮風に咲く冬椿/小川和子
海の蒼さに、はっとするほど鮮明な美しさの冬椿です。潮風を受けてけなげに咲く冬椿が、逞しく清々しいかぎりです。 (藤田洋子)
★向き合えば吾に水仙のみずみずし/高橋信之
水仙の花を「古鏡」といった俳人もいたが、向き合うことができる花である。向かうと、以外にもみずみずしい花である。(高橋正子)
★初空や奈良のみやこの鴟尾のうえ/多田有花
奈良のみやこで迎える正月は、また格別な趣であろう。お寺の鴟尾がくっきりと初空に見え、確かに古き都の存在感をよく出している。(高橋正子)
★星の夜の明けて朝日に雪眩し/黒谷光子
星の夜の雪は美しく幻想的であろうが、一夜明けて朝日に輝く雪も現実感があって、美しく眩しい。(高橋正子)
★晴れた朝七草粥の野の香り/迫田和代
七草の朝の晴れは、すがすがしい。七草の若菜には、たしかに野の香りがある。野に出て若菜を摘んだような心持になる。(高橋正子)
【多田有花特選/5句】
★藻塩振り甘さとろけて七日粥/佃 康水
「甘さとろけて」が湯気のたつ美味しい七草粥を連想させてくれます。食べたらあたたまって元気がでてきそうです。(多田有花)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★千両のひと色壷に豊かなり/藤田洋子
壺には千両だけ挿されているのか。そういうのもいい。あるいは、正月の花のなかに千両があって、赤い実の色があることで壺が豊かになる。(高橋正子)
★漆黒の夜空を仰ぐ寒の入り/高橋信之
寒という厳しくも清冽な季節に入る、それに漆黒の夜空はふさわしい、そう感じました。(多田有花)
★冬木立ち各々確かな影伸ばし/古田敬二
すでに葉を落としきった冬の木々、そこにさす日脚は日ごとに伸びています。年が明けたころの季節感をはっきり感じる句です。(多田有花)
【高橋秀之特選/5句】
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
北を目指す八両の列車はきっと特急列車であろう。さらに雪が積もっているであろう北を目指して、真っ白な雪の原を静々と進む列車が、冬の旅情を誘ってくれます。 (高橋秀之)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★晴れた朝七草粥の野の香り/迫田和代
七草の朝の晴れは、すがすがしい。七草の若菜には、たしかに野の香りがある。野に出て若菜を摘んだような心持になる。(高橋正子)
★五日晴れ風に吹かるる濯ぎもの/藤田洋子
4日を仕事始めとするところが多く、かたちだけの慣習に終わる。また5日を仕事始めとする勤め先もある。主婦の仕事は、5日ともなれば、家事も溜まって、特に洗濯物には、手が抜けない。それだけに、「五日晴れ」は嬉しく、「風に吹かるる濯ぎもの」も正月らしい風景となる。働きの後のこころよさ。いい生活俳句だ。(高橋信之)
★白万両白き実をつけ動かざる/高橋信之
昨年の暮れ、近所の花屋さんで「白万両」の鉢植を見つけたので、正月花として買った。なかなか立派で、それなりの風格もある。うれしい買い物であった。(自句自解)
【入選/7句】
★元日の大空朝日で青々と/高橋秀之
元旦の空が大きく、まっさらな朝日で青い。「朝日で青々と」が秀之さんらしく、印象に残る空である。(高橋正子)
★新年の富士の真白を臨み見る/小川和子
新年の富士山を臨みみると、雪を真っ白に冠っている。富士の雪の真白には、厳しいものがあって、粛然とした気持ちになる。(高橋正子)
★掌のすずなすずしろ美しき/津本けい
掌にのせた若菜をいとおしく、美しく思う。すずな、すずしろは、その言葉も美しい。(高橋正子)
★ジャムを煮る夕べの窓に寒の月/佃 康水
ジャムをことこと煮る夕べの静かな時間。厨の窓をのぞくと寒そうな月が懸っている。なおさら、ジャムを煮る時間の豊かさを思う。(高橋正子)
★七草の名も爽やかに粥を食ぶ/河野啓一
七草と聞くだけでも爽やかな気持ちになる。若菜のみどりが散らばった粥も食べれば、病など飛んでいきそうである。(高橋正子)
★小寒の山の斜面の柔らかく/古田敬二
「柔らかく」は、作者の実感だが、大地の存在を深いところで捉えた。包み込むように「柔らかく」である。(高橋信之)
★蒼天の富士を背にして梯子乗り/古賀一弘
「梯子乗り」は、消防団の「出初式」でのことであろう。季は新年で、「蒼天の富士」を背景にして美しい風景だ。(高橋信之)
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【最優秀】
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
雪の原を、さらに寒い北を目指す八両の列車。さほど長くない列車は人を運んで、北国のどこまで行くのであろう。静かで温かい詩情がある。(高橋正子)
【高橋正子特選/5句】
★向き合えば吾に水仙のみずみずし/高橋信之
水仙の花を「古鏡」といった俳人もいたが、向き合うことができる花である。向かうと、以外にもみずみずしい花である。(高橋正子)
★海蒼く潮風に咲く冬椿/小川和子
椿のなかでも冬にはやく咲くものを冬椿という。蒼い海を背景に潮風に咲く椿が、周囲の枯れのなかでひと際鮮明に目に映る。(高橋正子)
★初空や奈良のみやこの鴟尾のうえ/多田有花
奈良のみやこで迎える正月は、また格別な趣であろう。お寺の鴟尾がくっきりと初空に見え、確かに古き都の存在感をよく出している。(高橋正子)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
雪の原を、さらに寒い北を目指す八両の列車。さほど長くない列車は人を運んで、北国のどこまで行くのであろう。静かで温かい詩情がある。(高橋正子)
【藤田洋子特選/5句】
★海蒼く潮風に咲く冬椿/小川和子
海の蒼さに、はっとするほど鮮明な美しさの冬椿です。潮風を受けてけなげに咲く冬椿が、逞しく清々しいかぎりです。 (藤田洋子)
★向き合えば吾に水仙のみずみずし/高橋信之
水仙の花を「古鏡」といった俳人もいたが、向き合うことができる花である。向かうと、以外にもみずみずしい花である。(高橋正子)
★初空や奈良のみやこの鴟尾のうえ/多田有花
奈良のみやこで迎える正月は、また格別な趣であろう。お寺の鴟尾がくっきりと初空に見え、確かに古き都の存在感をよく出している。(高橋正子)
★星の夜の明けて朝日に雪眩し/黒谷光子
星の夜の雪は美しく幻想的であろうが、一夜明けて朝日に輝く雪も現実感があって、美しく眩しい。(高橋正子)
★晴れた朝七草粥の野の香り/迫田和代
七草の朝の晴れは、すがすがしい。七草の若菜には、たしかに野の香りがある。野に出て若菜を摘んだような心持になる。(高橋正子)
【多田有花特選/5句】
★藻塩振り甘さとろけて七日粥/佃 康水
「甘さとろけて」が湯気のたつ美味しい七草粥を連想させてくれます。食べたらあたたまって元気がでてきそうです。(多田有花)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★千両のひと色壷に豊かなり/藤田洋子
壺には千両だけ挿されているのか。そういうのもいい。あるいは、正月の花のなかに千両があって、赤い実の色があることで壺が豊かになる。(高橋正子)
★漆黒の夜空を仰ぐ寒の入り/高橋信之
寒という厳しくも清冽な季節に入る、それに漆黒の夜空はふさわしい、そう感じました。(多田有花)
★冬木立ち各々確かな影伸ばし/古田敬二
すでに葉を落としきった冬の木々、そこにさす日脚は日ごとに伸びています。年が明けたころの季節感をはっきり感じる句です。(多田有花)
【高橋秀之特選/5句】
★北目指す列車八両雪の原/黒谷光子
北を目指す八両の列車はきっと特急列車であろう。さらに雪が積もっているであろう北を目指して、真っ白な雪の原を静々と進む列車が、冬の旅情を誘ってくれます。 (高橋秀之)
★富士山と冬夕焼の中に居る/川名ますみ
富士山はいつもしっかりと座っている。さびしさもあるけれど、あたたかさのある冬夕焼けに包まれて過ごすとき、大きく、偉大なものといる安心感がある。(高橋正子)
★晴れた朝七草粥の野の香り/迫田和代
七草の朝の晴れは、すがすがしい。七草の若菜には、たしかに野の香りがある。野に出て若菜を摘んだような心持になる。(高橋正子)
★五日晴れ風に吹かるる濯ぎもの/藤田洋子
4日を仕事始めとするところが多く、かたちだけの慣習に終わる。また5日を仕事始めとする勤め先もある。主婦の仕事は、5日ともなれば、家事も溜まって、特に洗濯物には、手が抜けない。それだけに、「五日晴れ」は嬉しく、「風に吹かるる濯ぎもの」も正月らしい風景となる。働きの後のこころよさ。いい生活俳句だ。(高橋信之)
★白万両白き実をつけ動かざる/高橋信之
昨年の暮れ、近所の花屋さんで「白万両」の鉢植を見つけたので、正月花として買った。なかなか立派で、それなりの風格もある。うれしい買い物であった。(自句自解)
【入選/7句】
★元日の大空朝日で青々と/高橋秀之
元旦の空が大きく、まっさらな朝日で青い。「朝日で青々と」が秀之さんらしく、印象に残る空である。(高橋正子)
★新年の富士の真白を臨み見る/小川和子
新年の富士山を臨みみると、雪を真っ白に冠っている。富士の雪の真白には、厳しいものがあって、粛然とした気持ちになる。(高橋正子)
★掌のすずなすずしろ美しき/津本けい
掌にのせた若菜をいとおしく、美しく思う。すずな、すずしろは、その言葉も美しい。(高橋正子)
★ジャムを煮る夕べの窓に寒の月/佃 康水
ジャムをことこと煮る夕べの静かな時間。厨の窓をのぞくと寒そうな月が懸っている。なおさら、ジャムを煮る時間の豊かさを思う。(高橋正子)
★七草の名も爽やかに粥を食ぶ/河野啓一
七草と聞くだけでも爽やかな気持ちになる。若菜のみどりが散らばった粥も食べれば、病など飛んでいきそうである。(高橋正子)
★小寒の山の斜面の柔らかく/古田敬二
「柔らかく」は、作者の実感だが、大地の存在を深いところで捉えた。包み込むように「柔らかく」である。(高橋信之)
★蒼天の富士を背にして梯子乗り/古賀一弘
「梯子乗り」は、消防団の「出初式」でのことであろう。季は新年で、「蒼天の富士」を背景にして美しい風景だ。(高橋信之)
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