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ベトナムの輸出加工企業について

2023-03-27 | 税制

ベトナムの輸出加工企業(EPE)とは、ベトナムの輸出加工区、工業区又は経済区で設立され、輸出向けの製品のみを製造する企業を指します。輸出加工企業の投資登録証明書(又はその他書類)には、EPEであることが明記されています。

 

1、    メリットとデメリット

 

1.1     メリット

 

(1)    輸入された原材料、固定資産又は物品は、輸入関税及び輸入付加価値税が免除されます。

(2)    輸出された物品は、輸出関税及び輸出付加価値税が免除されます。

 

1.2     デメリット

 

(1)    ベトナム国内の他の地域における物品の仕入・販売は、輸出入と見なされ、税関に申告する必要があります。

(2)    税関の管理要件は非常に厳しくて手続きも複雑です。

 

2、    税関の管理

 

輸出加工企業(EPE)は、次の税関の特殊な管理要件に該当する必要があります(それらに限らず)。

(1)    企業を外部の区域から分離するフェンス工事をしたこと。

(2)    物品は出荷ドアと入荷ドアから出入りすること。

(3)    税関システムに接続され、24時間稼働するモニターを設置すること。

(4)    モニターのデータは12ヶ月間以上保存すること。

(5)    在庫と未使用の原材料は定期的に税関に申告すること。

 

輸出加工企業(EPE)は、設立の日から1年間以内に税関の管理要件に該当しない場合、免除された輸入関税及び付加価値税を納付する必要があり、輸入関税及び付加価値税の免除を適用しなくなります。

 

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