その場しのぎ

攻撃力のないブログなんですけど…

見ちゃったり、見られちゃったり

2009-06-01 02:31:57 | 仕事について
私の名刺にはパソコンのメールアドレスが記入されている。
しかし、これは私個人のものではなく、我が家の共有アドレスなのである。
だから、渡すときには決まって、
「あ、これ家族共有のアドレスなんで、父とか姉もメール見ちゃうので、
あんまワルいこと書かないでくださいね」
と一言添えることになる。

そんなに家族厳しいの?と変に勘ぐる人もいるが、
ここを掘り下げたって、別段おもしろいエピソードなんざ出てこない。

私はもともと、家のデスクトップで作業していたのだが、
ノートPCを買った時に、アドレスが変わったことを周囲に教えるのが面倒だったのだ。
仕事は走っていた後だったので、
すでによそよそしい関係の人たちが、かなりの数発生していた。
そんなことするくらいなら、別にいいや
と私は名刺交換に一言添える面倒くささの方をとったのだ。

家族に見られちゃうなんて、大変だねえと心配する人もいるが、
仕事関係のメールでは本来、変なものなんてこないんだから特に不自由もない。
(だってそうでしょう?)

まぁ、だからといって問題がまったくないわけではない。
皆、忘れがちなのだが、私宛てのメールが家族に見られてしまうということは、
逆のパターンもあるということである。
つまり、私が父のメールを読んでしまう場合である。

時折り、自分の部屋でPCを開くと、父の友人から

「来たる土曜日。“さくら水産”で開催される飲み会でありますが、
 3000円コースなら、ウーロン茶もビールも飲み放題にできる模様であります。
 九州に栄転が決まった××くんも参加できるようです。
 いかがですか、○○(父の苗字)くん! 
                      以上!!」

という、やけに厳粛なお誘いメールを開いてしまったり、
初めてPCを買った時なんて、上司と見られる人から

「拝啓 ○○(父の苗字)様

 素晴らしい消費をしましたね。
 これで○○くんの人生も大きく開けることでしょう。
 ○○くんは今、大きな世界の入り口に立っているのです!
 ○○くんの人生に幸あれ!
                     以上!!」

なんて、父がメールごしに激励されているのも発見してしまったりする。

その度に私も、「さくら水産の動向をこんなにも報告しあっているのか」とか、
「幸あれって、父は会社でそんな不幸だったんかえ?」だとか、
「プライベートメールでも、最後はやはり“以上”か・・・」など
いろいろ中年男性のメール以上に、じゃなくてメール事情に思いを馳せることになるのである。

これってきっと、どっちもどっちだと思う。