おかげさまで旅行中に痛むことはなく、こうしてブログを書いている今も痛みはありません。
旅行前日、慌てて電話して駆け込んだかかりつけの歯科医院、ここに越してきて、市の歯科検診をきっかけに行くようになってからずっとお世話になっていますが、いい歯科医に出会えたなと改めて感じます。
痛みが出ると、どうしても「すぐに」治してほしい、痛みを取り去ってほしいと思うもので、それは私もそうで、だから「何かしてほしい」と思っちゃうんですよね。
神経や歯を抜けばよくなるなら、それも厭わない、我慢する!!って。
しかして、今回飛び込んでかかりつけ医がとった対処は、痛みを感じる奥歯の被せものをしばらく外し、毎食後イソジンでうがいをする、というもの。私が、被せものの隙間をスースーすると少し楽になる、と話した言葉からの判断のようです。
どうしても痛いときは、整形外科で処方されたロキソニンがたくさん余っているので、それを飲むことにして帰宅しました。
歯科医曰く、患者に痛みを訴えられ、その場で神経や歯を抜く歯科医もいるが、痛みの原因はいろいろで、抜いても痛みがなくならない、というケースもよくあることで、しかも一度抜いたものは元には戻せない。
今の痛みは、新しい被せものに慣れてきて、これまでおっかなびっくり噛んでいた元痛みのあった部分を徐々に使うようになり、それによる負荷で歯肉が疲れて炎症を起こした可能性がある。
被せものを外して歯肉を休ませれば、痛みが鎮まると思われる。ただ、どうしても痛くて耐えられないときはすぐに来院して下さいと。
ちなみに診察中、自分なりに気になっていた「非歯原性疼痛」(ストレスや心配事、季節の変わり目など歯以外に原因がある歯痛)ではないかと心配なことを話すと、歯科医の見立てでは、その可能性は否定はできないが、(私が)痛みを訴えて来院し痛みがなくなる経過を4~5年診てきた感じからすると、可能性は高くないのでは、とのことでした。
ちなみに、非歯原性疼痛のように、心とからだ、自律神経など、心と歯の痛みの関係を一緒に診る視点は、日本ではごく最近になってやっとというところで、心と歯の痛みを専門に診れる医師は今のところ全国に数人しかいないそうです。
診察が終わり、待合室に戻りお会計を済ませて帰ろうとしたとき、診察が一段落したのか、先ほどの話の続きになりますが、と歯科医が診察室から出てきて私のところにやってきました。
痛みというのは、歯だけでなく、体のいろいろなところに出ることがあるが、その原因というのはとても複雑で、痛みの原因と違う部分が痛むこともとてもよくある。ところが、内科、外科、歯科というふうに、領域が個別化・細分化され、総合的に体全体をみてもらうことが難しく、患者がたらいまわしになってしまうことが多々あるのが実情で、時代は進んでいても、俯瞰してみれば、現代医療は、ヒポクラテス(紀元前、古代ローマに生まれ『医学の父』といわれる)の時代から、たいして変わってはいないと僕は思うんです(自分は歯科医ではあるが、そこが問題だと感じていると思うと伝えたかったのかなと)。
加えて、私の年齢的なものから、更年期の女性による、ちょっとした体の異変が影響を与えることもあるかもしれない、そちらの方向から探ってみるのも一つの方法かもしれませんねと。
また、大切なのは毎日の生活。睡眠をしっかりとって、適度に体を動かす。食べものも、揚げ物や甘いものばかりとらないで、新鮮な野菜を多く(特にきのこ類がおすすめ)、バランスよく食べることが大切とのお話も。
たぶん、私が非歯原性疼痛が気になっていることを話したので、帰り際にいろいろな話をしてくれたのだと思います。
あまり心配しすぎもよくないが、(私が)霧に包まれたようになってしまうのもどうかと思い、とおっしゃっていたので。
おかげさまで、歯茎を休ませたことで痛みはピタリと鎮まりました。
一人の患者のために、時間を割いていろいろなアドバイスをしてくれ、ありがたいなと心より感謝です。
いい歯科医に出会えたなと思いました。
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