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「無限」社長が再審請求 脱税、本田宗一郎氏の長男「父の名誉傷ついた」(産経より)

「無限」社長が再審請求 脱税、本田宗一郎氏の長男「父の名誉傷ついた」

「無限」の社長(ホンダ創業者の長男)が、脱税事件の有罪判決を不服として再審請求を申し立てたという記事。

「平成23年に最高裁で確定した判決は、本田さんが元監査役と共謀し、12年10月期までの3年間に会社の所得約28億円を隠し、約10億円を脱税したと認定。法人税法違反罪で本田さんを懲役2年、無限を罰金2億4千万円とした。

本田さんは再審請求書で、隠したとされた所得は元監査役が会社から不正に引き出したもので、自分は全く知らなかったと主張。元監査役の資金流用が認められた民事訴訟の資料を新証拠として提出した。無限も同日、さいたま地裁に再審請求した。」

1審では無罪判決でした。

当サイトの関連記事(注:新聞記事へのリンクは切れています。)

本田宗一郎氏長男、脱税事件で再審請求(TBS)(動画あり)

スクープ!ホンダ創業者本田宗一郎の長男が刑務所に入るまで(2011年7月)(現代ビジネス)(記事の一部のみ)

「以来、調べはさいたま地検に移され、'03年7月1日に博俊は逮捕された。否認のまま270日を浦和拘置所で過ごしてから、長い公判が始まる。'06年5月25日にさいたま地裁で無罪判決を受けた喜びもつかの間、'07年9月19日には逆転有罪判決。上告するものの最高裁第一小法廷が'11年1月27日までに棄却を決定した。

 脱税事件としては極めて特異である。

 その最も大きな理由は、博俊には「たまり(不正に蓄財された資産)」がないことにある。脱税は資金を隠匿するために行うものであり、国税当局はその「たまり」を見つけ出して脱税の証拠とする。ところが博俊の事件では「所得隠し資金」が複雑な経理操作を経て、無限元監査役の広川則男が実質的に経営する会社の土地と広川と親しい女性のKが住む土地に流れていた。

 広川とKが博俊のダミーというのなら脱税事件は終結する。ところが構図はもっと複雑で、実は広川とKはさまざまな手法で博俊からカネを収奪していた。「2つの土地の約30億円」はその一部に過ぎず、2人は博俊と14件もの民事訴訟を争ってもいる。

 つまり「信頼していた2人に騙された」というのが博俊の主張。これに説得力があるのは、民事訴訟はすべて博俊側の勝訴(一部和解も含む)に終わり、刑事事件も含めて唯一の敗北が前述の東京高裁の「脱税10億円で懲役2年の実刑判決」だからである。

 博俊は一連の裁判に持てるエネルギーの大半を注いだ。PwC会計士事務所の数人の公認会計士や税理士、光和総合法律事務所の石川達紘弁護士(元名古屋高検検事長)などでチームを編成、これまでに各種の公判対策で20億円以上の資金を使っている。」
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