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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

コンプラ違反で倒産最多 1~8月39%増 粉飾発覚で借り換えできず、コロナ禍「迅速融資」の副作用(日経より)

コンプラ違反で倒産最多 1~8月39%増 粉飾発覚で借り換えできず、コロナ禍「迅速融資」の副作用(記事冒頭のみ)

コンプラ違反で金融機関から見放され倒産する事例が増えているという記事。

「粉飾決算などコンプライアンス(法令順守)違反が発覚し、借り換え融資などを受けられずに倒産する企業が増えている。民間調査会社によると、コンプラ違反関連の倒産2023年1~8月で228件と前年同期比39%増え、同期間で過去最多だった。新型コロナウイルス禍の融資で金融機関が審査の質よりスピードを優先させた「副作用」が出ているとみられる。」

帝国データバンクによる調査結果を使って書いています。

粉飾決算(50件)の他、業法違反(50件)、補助金など不正受給(19件)、私的流用・横領(18件)などをコンプラ倒産としています。

具体例としては、トガシ技研という会社についてふれています。

帝国データバンクのコメントによると、ゼロゼロ融資の「借り換えや追加融資を金融機関に求めた際に不正が発覚したケースが目立つ」とのことです。

記事では、この本の著者(東洋大学教授)がコメントしています。

日経記事の元ネタ?

倒産集計一覧 2023年 9月報(帝国データバンク)

このレポートでは、「堀正工業」と「白井松器械」にふれています。

今後については...

「手厚い資金繰り支援が各企業に行き渡り、倒産を回避できた企業が増加したコロナ禍では、コンプライアンス違反による企業の倒産が表面化しづらい状況が続いた。しかし、こうした支援策が順次縮小・終了し、資金繰りに苦慮する企業が増えるにつれて、過去の粉飾決算といった事例が明るみに出るケースが多い。コロナ対策のゼロゼロ融資も返済が本格化するなか、粉飾決算を隠し切れなくなった企業の倒産増加が顕在化する可能性がある。」

こちらは、東京商工リサーチのレポート。

2023年1‐9月「コンプライアンス違反」 倒産は96件 「粉飾決算」は件数減も、 中堅企業の増加で負債膨らむ(東京商工リサーチ)

「最近発覚する粉飾決算の特徴は、①長期間(10年以上)、②10行以上の多数の金融機関と取引、③業界内の評価を利用した優良企業との錯誤、などがあげられる。

粉飾決算は営業活動を持続する間は発覚しにくい。だが、金融機関に借入返済のリスケ(返済猶予)要請やバンクミーティングなどでヒアリングを進める中で発覚するケースが目立つ。」

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