会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査」2017年版の結果を公表(トーマツ)

「企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査」2017年版の結果を公表

監査法人トーマツによる「企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査」2017年版。上場会社に対して調査を実施し454社から有効回答を得たそうです。

優先すべきリスクとして、人的資源の問題がランクアップしているようです。(監査法人にも当てはまる?)

「日本国内において最も優先して着手すべきリスクの種類は、前回調査の2016年に引き続き「地震・風水害等、災害の発生」が35.9%で最多となりました。日本国内ではこれまでも数多くの自然災害が発生してきましたが、2016年4月に発生した熊本地震の影響が、いまだ企業の意識を高める一因となっているようです。2位は2016年に引き続き「法令順守違反」の29.3%、前回3位であった「情報漏えい」は21.6%で4位に順位を下げました。昨今の働き方改革に繋がった背景から、「過労死、長時間労働等労務問題の発生」は16.1%と、前回調査の10位から7位へと順位を上げました。

海外拠点においては、「子会社に対するガバナンス不全」が22.9%で1位(2016年は5位)となりました。海外拠点におけるガバナンス体制の確立・高度化は、前回調査でも注目が高まっていることが見て取れましたが、今回の調査から、企業がその優先度を高めている状況が結果として明らかになりました。

特筆すべきは、「人材流失、人材獲得の困難による人材不足」が日本国内3位(2016年は6位)、海外拠点4位(2016年は7位)となり、ともに前回より大きく順位を上げていることです。人材流動性の高まりを受けて、多くの日本企業が対応を急務としている意識が読み取れます。」
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