下請け企業に架空の工事代金を請求させ、勤務先の「大陽日酸」に約1千万円の損害を与えたとして、同社の元営業部長(57歳)らが背任の疑いで逮捕されたという記事。
被害総額は6億円とのことです。
「×容疑者の逮捕容疑は、大陽日酸の宇宙・低温機器統括部の営業部長だった2014年2月下旬ごろ、下請け2社から受注したロケットの燃料装置の洗浄作業などに絡み、正規代金に上乗せした金額を請求させて大陽日酸に計約1071万円の損害を与えた疑い。
不正は大陽日酸の社内調査などで発覚し、岡容疑者は15年12月に懲戒解雇された。同社は少なくとも損害額は08~14年で約4億6千万円に上ると公表していた。同社は27日、「関係者に心配と迷惑を掛け、深くおわびする。再発防止策を徹底する」とのコメントを出した。」
元部長以外に下請け会社の社長らも逮捕されています。
当社元従業員の逮捕について(大陽日酸)(PDFファイル)
ロケット事業で架空発注か 背任の疑いで3人逮捕(名古屋テレビ)
(補足)
ロケット事業背任 元部長に3000万円決裁権限(毎日)
「捜査関係者によると、×容疑者はロケットの知識が営業部門で群を抜いて豊富で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)への出向経験もあり、10年ごろに宇宙・低温機器統括部の営業部長に就任した。3000万円までの業務について、発注や業務内容の決裁権限を持っていたとされる。
事件では、逮捕された2社の2人に対し、正規の作業の請求書に加え、実際には行わない作業についても請求書を作らせ、業務費として一緒に請求させていた。事前に架空請求書に記す項目や金額を指示していたという。
×容疑者は提出されたこれらの請求を一括して決裁し、経理担当者に支払いをさせていた。作業内容は専門的だったため、経理担当者らは不正を見抜けなかったとみられる。」
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