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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ゴーン元会長の事件は納得のいく立証を(日経より)

ゴーン元会長の事件は納得のいく立証を

日産ゴーン事件で、ゴーン氏らが起訴されたことを取り上げた日経社説。

あまりなかみはありませんが...

「...起訴内容が事実だとすれば、世界的に著名な経営者が権限を悪用し、会社を私物化していたということになる。

一方、ゴーン元会長は、特別背任の疑いについて「日産に一切損害を与えていない」と主張するなど、起訴事実をいずれも全面的に否認している。法律に違反するかどうか識者の間でも見方が分かれている点もあり、刑事責任の有無は今後開かれる裁判の場で司法の判断を見守るしかない。」

「有価証券報告書の虚偽記載では法人としての日産も起訴された。現経営陣はゴーン元会長が会社を私物化していたと指弾するが、そうであれば経営トップの逮捕に至るまでそれを見逃した罪は重い。」

(社説)「ゴーン事件」 日産は統治を立て直せ(朝日)

「日産は昨年11月に代表取締役だったゴーン前会長を会長職から解任し、代表権も外した。逮捕に先立つ数カ月間の内部調査の結果、重大な不正が明らかになったためという。ただ、日産は不正行為の詳細については明らかにしていない

東京地検の捜査や、今後の公判との兼ね合いから、公表に限界があるのは理解できる。だが、20年にわたって日産に君臨し、仏ルノーとの関係の要でもあった前会長が突然、経営の舞台から退く事態である。出直しを図るためには、問題の本質と責任の所在を解明することが不可欠だ。

客観性のある調査をし、その内容を可能な限り公表することが、多くの利用者、従業員、取引先を有する上場企業としての責務だろう。金商法違反では法人としての日産も起訴されており、説明責任は重い。」

日産は社内で大がかりに調べているようですが、なぜ外部の独立した専門家を使わないのでしょう。ゴーン氏を追い出したい人たちが指示して調査しているわけですから、客観性のある調査結果が出るとも思われません。現経営陣に都合の悪い事項が隠されるおそれもあります。

また、虚偽記載に関しては、訂正報告書を出すつもりがあるのでしょうか。

日経や朝日は、会社の責任についてもある程度ふれており、日経は検察と違う見方があることを紹介していますが、読売の社説は完全に検察寄りです。ゴーン氏の保釈を認めるなという趣旨のことをいっています。

ゴーン前会長 日産への背任の罪が裁かれる(読売)

「虚偽記載事件では、特捜部と日産の関係者が司法取引に合意し、多くの証拠を得られたという特別な事情があった。同様の容疑でゴーン被告らが再び逮捕された際、裁判所が勾留の延長を認めなかった理由の一つだろう。

特別背任罪では、事情がやや異なる。関係者との口裏合わせといった証拠隠滅の恐れを否定できない面があるのではないか。裁判所は、起訴後の勾留の必要性を冷静に見極める必要がある。」

会社のガバナンスに関しては、最後に少しふれているだけです。

毎日も読売に近い論調です。

ゴーン日産会長逮捕 長期独裁の大きなゆがみ(毎日)
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