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カナダ勅許職業会計士協会「監査データ分析に関するアラート」 の翻訳公表(日本公認会計士協会)

カナダ勅許職業会計士協会(CPA Canada)「監査データ分析に関するアラート」 の翻訳公表について

日本公認会計士協会は、カナダ勅許職業会計士協会(CPA Canada)が2017年9月に公表した「監査データ分析に関するアラート」 の翻訳を、ウェブサイト上で公開しました。

カナダにおける監査データ分析の利用状況に関する調査結果が取りまとめられています。

ADA(データ分析の監査への適用)は、虚偽表示の可能性を示すかもしれないデータのパターンや異常を特定するための分析、モデリング、可視化の利用を含み、よりリスクの高い項目に対する監査人の注意を喚起し、監査証拠を提供する。情報技術の力を用いて、大量のデータ母集団においても、全項目の分析又は検査に ADA を利用することができる。」(4ページ)

「図表3は、監査の実施に際して何らかの種類の ADA を利用したと述べた約 46%の回答者が示されている(記述統計及び可視化、テキストマイニング、高度な統計情報及び最適化を含む。)。ただし、より高度な ADA を利用した回答者は 20%を下回った。本調査の解釈上、高度な ADA には高度な統計情報及び最適化及びテキストマイニングを含むが、可視化と記述統計を除く。 」(4ページ)

圧倒的に共通して利用されたツールは、エクセルベースである。ただし、エクセルベースのツールが調査対象の特定ツール・リストから除去されている場合、他のツールを利用した回答者は 26%に満たなかった。他のツールとは、例えば、ビジネス・インテリジェンスツール、高度な統計パッケージ、可視化ツール、データベース管理システム及びプログラミング言語などである。 」(5ページ)

エクセルでもかなりのことができるということなのでしょうか。それとも、「より高度な ADA を利用した回答者は 20%を下回った」ということからすると、エクセルでできることしかやっていない場合がまだ多いのか...。(「エクセルベース」のツールといっているので、エクセルそのものではありませんが)

監査データ分析ということでは、AICPAが、監査対象の会社から入手する監査用のデータの標準化ということを研究しているようです。

New audit data standard addresses inventory subledger(JofA)

こちらは、監査データ分析に関するAICPAの指針(Guide to Audit Data Analytics)を紹介した記事。

Using audit data analytics in performing a risk assessment procedure(JofA)
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