輸入車販売のヤナセの元取締役が社員の互助組織である共済会の資金を私的に流用していたという記事。約2億円を流用していたそうです。
「元取締役は、人事担当者として共済会の業務を管理する立場だった間に、資金を個人口座に移し替えていた。一時は共済会の会長も務めていた。元取締役は14年12月に退任した。その後、後任の担当者による調査で不正が発覚した。」
このほか、健保組合や年金基金など、企業が実質的に管理していながら、企業の帳簿に載らず、外部監査・内部監査の対象外になっている組織は、盲点なのでしょう。
ヤナセの元役員が互助組織の資金を横領…12年間で総額2億円(レスポンス)
「共済会は任意団体で、同社の監査役・監査部、公認会計士の監査対象外。元役員は長期にわたって共済会会長として同会の業務を一手に所管できる立場にあり、さらに同会の規約や管理監督体制にも不備があった。」
「共済会の当面の運営に支障はないものの、会員に不利益が生じないよう、回収不能金額が生じた場合、ヤナセがその全額を補てんするとしている。」
株主からすると、役員・従業員の任意団体の損失を、なぜ会社が負担するのかということになるのでは。
ヤナセ:元役員が2億円私的流用(毎日)
「男性が共済会の業務から外れても引き継ぎをしないことを別の社員が不審に思い、14年11月に不正が判明。」
ヤナセ共済会における元役員の不正行為について(ヤナセ)
こちらは取引先と共謀して経費を水増しするという、よくある手口です。
佐川急便元係長ら、偽の業務委託で5千万円詐取(読売)
「2人は2009年9月~10年6月、××容疑者が経営していた運送会社に佐川急便が業務を委託したと偽り、同社から10回にわたって計約5100万円をだまし取った疑い。いずれも容疑を認め、××容疑者(注:元係長)は「競馬やパチンコに使った」などと供述している。」
被害額は約2億円だそうです。
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