会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソフトバンク、米市場攻略の勝算(日経より)

ソフトバンク、米市場攻略の勝算

ソフトバンクによるスプリント買収に関する英フィナンシャルタイムズの解説記事。

買収取引自体については当サイトの範囲外ですが、ソフトバンクがしきりにEBITDAを強調しているのが気になりました。

「孫社長は15日、買収が「簡単なことではない」と認め「多くの投資家の気持ちが分かる」と述べた。

 だが、孫社長自身は同じ懸念を持ってはいないようだ。手元資金7000億円と1兆5000億円を超える銀行からのつなぎ融資を利用したものの、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する純有利子負債の比率は2.7倍にすぎないと同氏は指摘する。2006年の英ボーダフォン日本法人買収時は5.6倍だった。

 それ以来「当社は成熟し非常に慎重になった」と孫社長は話す。同氏は、その後営業利益が7期連続で過去最高を更新したことがそれを示しているという。

 むしろ今は「挑戦することを避ける」方がリスクが大きいという。」

ソフトバンクの説明資料(PDFファイル)でも強調しています。



たぶん、スプリント買収で多額ののれんが発生すると思われますが、のれん償却前で業績を見てほしいという願望の表れでしょうか(注:ソフトバンクは日本基準)。

同じ資料にこういう図も出ていました。





同社の四半期報告書をみると、ウィルコムは更生会社で、まだソフトバンクの連結範囲にはなっていないようです。ちょっとフライング気味では・・・。

当社によるスプリントの戦略的買収(子会社化)について(ソフトバンク)

ソフトバンク関連では、こういう記事もありました。

鬼木阪大名誉教授が警告!「総務大臣は保有免許の『承継』は拒否せよ!政府はソフトバンクによるイー・アクセス買収を阻止すべきだ」(現代ビジネス)
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