日本公認会計士協会の9月7日に開催された記者会見の資料が公開されました。
資料によると、あずさ監査法人のCPE不正受講の話がメインだったようです(法人の実名は挙げていませんが)。
「本件について協会は、会員監査法人から中間的な報告を受けております。一部の社員、職員が e ラーニングのシステムに二重にログインして2つの研修を同時に受講していたため、不適切な受講により取得したと判明した単位を取り消した結果、必要な単位を充足していなかった事実が判明したということでした。 」
「本件に関しましては、現時点では確定的なことを申し上げられませんが、法令で定められた必要な単位を充足していなかったことで、法令違反行為に該当する可能性があり、協会は調査を開始しています。今後、会員監査法人からの最終的な報告を待って、その内容が適切であったかについてできる限り早く協会の調査を完了し、その結果に基づいて厳正に対処する所存です。 」
不正な手段である二重受講自体というより、取消しにより、結果としてCPE単位不足になってしまったということを問題にしているようです。
単位不足になった会計士個人の問題であるとともに、単位不足の会計士(監査報告書にサインするパートナーまで含む?)を監査業務に従事させていた監査法人の品質管理の問題ともいえそうです。
CPE 制度の概要も説明しています。「2004年4月からは公認会計士法によって法定義務化」(それ以前は任意あるいは協会自主規制の制度だった)とのことですから、単位不足は法令違反ということになります。
「最近の協会、業界の動向について」も話をしています。会計士試験の延期や研究大会のオンライン実施などについてふれています。
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