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ソフトバンクG、400億円の申告漏れ 国税局が指摘(朝日より)

ソフトバンクG、400億円の申告漏れ 国税局が指摘

ソフトバンクグループが、約400億円の申告漏れを指摘されていたという記事。

その内容は...

「関係者によると、申告漏れを指摘された約400億円のうち、約170億円は日本の子会社からドル建てで借り入れた負債について、為替差損を過大に計上していた。17年に立ち上げた「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の運営を担う海外子会社への成功報酬についても、経費計上ができないとして約140億円の申告漏れを指摘された。」

為替差損については、取引の相手が国内子会社ですから、その子会社に対する一時的な所得の移転が目的だったのでしょうか。単純ミスにしては金額が大きすぎます。

海外子会社への報酬については、別報道によれば、期ずれの問題だったようです。

会社のコメントは...

「SBGは「国税局より経費計上タイミングのずれ、外貨建て負債の換算ミスと、海外関係会社の所得計上漏れについての指摘を受け、修正申告した」。」

税金への影響はありませんでした。

「過去の損失などと相殺され、追徴課税はなかったという。」

英アーム社を巡る巨額租税回避スキームで大きな税務上の損失を計上しているので、当分の間、税金は支払わないのでしょう。

子会社であるソフトバンクも申告もれがあったようです。

「通信子会社のソフトバンクも東京国税局から約30億円の申告漏れを指摘された。過少申告加算税を含めた追徴税額は十数億円とみられる。」

「ソフトバンクは「主なものは費用の計上時期の相違から生じたものですでに修正申告済み」とそれぞれコメントした。」

ソフトバンクG、「親子」で東京国税局から430億円の申告漏れ指摘(ブルームバーグ)

「ソフトバンクG広報の湯浅謙一氏は、為替差損の計算ミスやビジョンファンドの成功報酬の費用計上の期ずれが主因だと説明した。ソフトバンクの赤沢悠樹広報担当は、「主なものは費用計上時期の相違から生じたもの」とし、十数億円の追徴課税が生じたと話した。」

当サイトの関連記事(ソフトバンクグループの巨額租税回避について)

ソフトバンクグループの租税回避から考える(朝日)(記事の一部分のみ)
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