高橋元理事を3度目の逮捕 大広の代理店選定巡り、受託収賄容疑
東京五輪汚職事件で、組織委元理事(電通元専務)と広告会社「大広」の執行役員が逮捕されたという記事。
元理事の逮捕は3回目。
「元理事の再逮捕容疑は、(「大広」の)××執行役員らから語学教室運営会社のスポンサー契約の代理店となれるよう便宜を図ってほしいとの依頼(請託)を受け、(コンサルティング会社「コモンズ2」の)××社長と共謀して大広に便宜を図る見返りに2019年1月~22年2月、計約1500万円をコモンズ2に送金させ、賄賂を受領したとしている。」
業界4位の大広 五輪汚職で逮捕の執行役員は「優秀な営業マン」(毎日)
「贈賄容疑で執行役員が逮捕された広告会社「大広」(大阪市)は「電通」に次ぐ業界2位の「博報堂DYホールディングス」の完全子会社。関西を地盤とし、単体では業界4位の中堅企業だ。近年は東京での営業にも力を入れており、2022年3月期の売上高は約280億円に上る。」
大広のプレスリリース。
博報堂DYホールディングスからは何も出ていないようです。このわいろは、博報堂DYホールディングスの連結決算書に含まれており、博報堂DYホールディングスの内部統制によって防止すべきものなのですが...。
また、これは五輪組織委の業務に関連して組織委の理事(当時)が裏金を受け取っていたという話ですから、本来は、組織委がきちんと全部調べて、責任を負うべき者に責任をとらせるべきでしょう。解散したから何もやらなくてもいいという問題ではないでしょう。
五輪組織委元理事を再逮捕 広告会社 大広からの受託収賄の疑い(NHK)(動画あり)
「東京地検特捜部によりますと、高橋元理事は大広からスポンサーの契約業務を請け負えるよう依頼を受け、便宜を図ったことへの謝礼などとして、ことし2月までの3年間に、総額1500万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄の疑いが持たれています。
東京大会では、大手広告会社の電通が組織委員会のスポンサー募集の窓口となっていて、ほかの広告会社が電通の業務の一部を請け負うには組織委員会の了承が必要だったということです。」
別の広告会社のルートもあります。
<独自>元理事、ADK参画にも便宜か パーク24契約巡り(9月17日)(産経)
「東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、広告大手「電通」の東京五輪担当室長が、駐車場サービス「パーク24」のスポンサー契約に絡み、大会組織委員会元理事の高橋治之(はるゆき)容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=から、広告会社「ADKホールディングス」(旧アサツーディ・ケイ)を、電通の補佐役となる「販売協力代理店」として「参画させてほしいと頼まれた」と供述していることが16日、関係者への取材で分かった。」
ぬいぐるみルートもあります。
ぬいぐるみ販売の「サン・アロー」側、高橋容疑者に800万円提供か…五輪汚職(読売)
「東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)(受託収賄容疑で再逮捕)が、大会マスコットのぬいぐるみを販売した「サン・アロー」(東京)側から現金計約800万円を提供された可能性のあることがわかった。」
「電通から出向していた組織委幹部らは特捜部の任意の事情聴取に対し、大会マスコットのぬいぐるみについて「高橋容疑者から『サン・アローなど2社に販売させるように』と言われた」などと説明したという。特捜部はまた、サン・アローの幹部らから提供資金の趣旨などについて説明を求めたとみられる。」