消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン
財務省が自賠責保険からから借りたカネのうち約6000億円が返済されていない問題を取り上げた記事。
大臣が謝罪したそうです。
「鈴木俊一財務大臣は11月11日、財務省が自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)7500億円のうち、5952億円を借りたまま完済していない件に触れた。その上で、「1回でお返しするのは無理な状況」として、完済するめどは立たないと釈明した。
このお金は、すべて「自動車・バイクを所有するユーザー = 国民」の積立金だ。財務省が返還しないために、2023年度からなんと自賠責保険が値上げされるのだ。」
全く返済されない時期もありましたが、今は少しずつ返しているそうです。しかし、今のペースでは、100年以上かかる計算です。
「さかのぼれば、1994(平成6)年から1995年の2年間で約1兆2000億円を自賠責保険から借り入れており、第1次小泉内閣による規制緩和を経て、財務省による一般会計(国の基本的活動を遂行するのに必要な経費やそのための収入を経理する会計)の補填に使われて来た。
約15年間、返還に応じなかった時代もある。特に第2次安倍内閣、麻生太郎財務大臣の時代には事実上の「返還拒否」であった。
2018年末、国土交通省に返還を約束するも、2022年度は54億円だった。つまりこの額なら100年たっても完済できないことになる。」
自賠責は特別会計になっていて、一般会計からは分離されていますが、同じ会社の本店の帳簿と支店の帳簿みたいなものですから、政府としては、役所の所管(財務省と国土交通省)が違うだけで、借りているという意識はないのでしょう。保険料も税金と同じと考えるしかありません。
((やや古い)(国土交通省資料より)