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「心のケア相談窓口の開設」 「外部専門家による再発防止特別チームの設置」 「社外取締役」についてのお知らせ(ジャニーズ事務所)

「心のケア相談窓口の開設」 「外部専門家による再発防止特別チームの設置」 「社外取締役」についてのお知らせ

性加害問題に関するジャニーズ事務所のプレスリリース(2023年5月26日)。

「心のケア相談窓口」を開設するほか、 「外部専門家による再発防止特別チーム」を設置するそうです。また、3名の「社外取締役」が就任するそうです。

相談窓口の監修者には、環境大臣、厚生労働副大臣などを歴任した心療内科医の鴨下一郎氏(自民党の元国会議員)が就任します。

「外部専門家による再発防止特別チーム」には超大物が入っています。

「■「外部専門家による再発防止特別チーム」について

本チームは元検事総長である林眞琴氏の指揮の下、組成されます。複数の有識者および弁護士から本件における適任者として林氏のお名前が多く上がった事が、林氏に本件を依頼した理由です。そして林氏ともご相談の上、下記の方々に依頼することに致しました。林氏を含む3名のメンバー全てが、弊社とはこれまで関係を有しておりません。この特別チームに、独立性・公正性を確保しつつ、弊社のガバナンス上の問題点の把握及び再発防止策の策定・提言を行っていただきます。

・林 眞琴(はやし まこと)
昭和58年検事任官。東京地方検察庁特別捜査部検事、在フランス日本大使館一等書記官、法務省矯正局総務課長、法務省刑事局長、東京高等検察庁検事長、検事総長等を歴任し、令和4年に検事を退官し、現在、弁護士。

・飛鳥井 望(あすかい のぞむ)
精神科医。公益財団法人東京都医学総合研究所副所長、日本トラウマティック・ストレス学会初代会長を歴任。現在、公益社団法人全国被害者支援ネットワーク理事、公益社団法人被害者支援都民センター理事長。

・性加害等の被害者支援の実践を行われている臨床心理の研究者(女性)
※所属機関内での手続中のため、現時点では氏名の公表を差し控えさせていただきます。」

社外取締役は...

「■社外取締役3名について
コンプライアンス遵守、再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化に向け、2023年7月1日付で、社外取締役に以下の3名が就任予定であることをお知らせ致します。

・中井 徳太郎(なかい とくたろう)
「企業経営の脱短期思考」「SDGs やカーボンニュートラルの推進」などの発信を通じて、様々な社会改革を提言されてきた実績をお持ちです。時代に即した企業のあり方、社会と向き合う姿勢づくり等、社外取締役として、厳しく助言をいただきます。

<経歴>
1985年 大蔵省(現 財務省)入省。主計局主査などを歴任。
1999年 富山県庁へ出向(2002年まで)。
2002年 財務省広報室長。
2009年 財務省理財局計画官。
2010年 財務省主計局主計官(農林水産省担当)。
2011年 7月に環境省に異動、総合環境政策局総務課長、大臣官房会計課長、大臣官房秘書課長、大臣官房審議官(総合環境政策局担当)、大臣官房審議官(総括担当)、廃棄物・リサイクル対策部長、総合環境政策統括官、環境事務次官を歴任。
2022年 日本製鐵株式会社顧問に就任。

白井 一幸(しらい かずゆき)
プロ野球の選手・コーチとして培ってきた経験を基にしたコーチング理論は、多くの企業や組織で、高い評価を得ている。
厳しい競争のあるエンターテインメント業界の最前線でプロフェッショナルとして研鑽する所属タレント、またそのタレントをサポートするスタッフたちが、白井氏のコーチングを受けることは、これまでよりも広く柔軟な視点を養い、改めて社会から信頼される企業になれるきっかけになると考えております。

<経歴>
1983年 ドラフト1位で日本ハムファイターズ入団。
2009年 野球解説、コーチングをテーマにした企業研修、講演を主軸に活動開始。
2018年 「プロ野球界初の企業研修講師」として各企業との提携をはじめ、商工会議所、大学、スポーツ界などへ人材育成、 チームビルディングをテーマに研修を開始。
2020年 北海道銀行女子カーリングチーム「フォルティウス」のメンタルコーチに就任。
2021年 北海道バスケットチーム「レバンガ北海道」のメンタルコーチに就任。
2022年 2023年WBC 侍ジャパンのヘッドコーチに就任。
8月北海道医療大学客員教授就任。

・藤井 麻莉(ふじい まり)
第⼆東京弁護⼠会副会長としてハラスメント相談員・調査委員を担当し、企業のパワー・ハラスメント調査委員会委員経験を有する。男女共同参画の専門家として組織のハラスメント防止施策に携わるなど、ハラスメント領域において豊富な対応経験を持つ。コーポレートガバナンス、コンプライアンスを中心に企業法務全般を取り扱う。
ハラスメント領域に対する高い専門性や実践経験は、弊社のコーポレートガバナンスの体制の強化に向け、大きな推進力になっていただけると考えております。

<経歴>
2006年 森・濱田松本法律事務所。
2012年 内閣府男女共同参画局推進課課長補佐。
2019年 三浦法律事務所パートナー(〜現在)。
     第二東京弁護士会 副会長。
2020年 日本弁護士連合会 常務理事。
2020年 文京区男女平等参画推進会議 委員(~現在)。
2022年 第二東京弁護士会男女共同参画推進二弁本部本部長代行(〜現在)。
2022年 日本弁護士連合会男女共同参画推進本部委員(〜現在)。
2022年 日本弁護士連合会ダイバーシティ&インクルージョン推進検討WG委員(〜現在)。」

これで、ジャニーズ事務所のタレントを起用しているテレビ局やその他のスポンサー企業も、株主総会を乗り切れるということでしょうか。

TBS社長 ジャニーズの性加害問題に言及 事務所の対応が「今後進んでいくのか」 タレント起用は継続(5月31日)スポニチ)

「佐々木社長は「今回は複数の方々が被害を訴えている状況の中で、会社として謝罪し、対応を公表したと認識している。当社としても報道の現場の判断で適切な報道を行っております。先週末の事務所からのリリースで対応を進めているというふうに思っておりますので、それが今後ちゃんと進んでいくのかどうかが大事かなと思っています」と受け止めを明かした。」

ジャニーズ問題、TV各局とも「推移を注視」 識者からは「横並び」批判も(産経)

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