監査の変革 2024年版 どのようにAIが会計監査を変えるのか
PwC Japan監査法人は、「監査の変革 2024年版 どのようにAIが会計監査を変えるのか」という資料を、2024年1月12日に公表しました。
「本稿では、AIが会計監査に与える影響と、AIに関する将来の展望や考慮すべき事項を紹介しています。AIを導入するための段階的なステップと標準化への課題、また各監査手続のAI化の例示と、その中でも証憑突合をベースにしたAIの適用事例、生成AIが会計監査に与える影響を記載しています。
AIの導入は有益な価値をもたらす反面、誤った情報を提供するリスクも存在するため、現在は100%の精度の生成AI技術を担保することはできません。そのため、今後の対応や技術的な進歩が望まれますが、将来的には生成AI技術の進化により、全件精査を行いデータドリブンな監査を実現することも可能となるでしょう。」
10ページほどの資料です。
主な監査手続ごとにAIの利用の可能性について、現状と比較して説明しています。
AI利用が短期に実現できそうなものとしては、確認、証憑突合、仕訳テストなどを挙げています。
将来の証憑突合は...
取引先とのやりとりが完全デジタル化されれば、証憑突合の手続自体が消滅してしまう(デジタルデータ同士の照合という作業としては残る?)ような気もしますが...
最後の方の生成AIについてもふれている箇所。監査での利用については、まだまだ検討段階のようです。