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会話5分で企業の価値算定 逮捕の会計士 ICF事件

asahi.com:会話5分で企業の価値算定 逮捕の会計士 ICF事件 - 関西

「アイ・シー・エフ(ICF)」の不正な企業買収事件で、買収された広告会社の元オーナーが、企業価値を評価した公認会計士の調査について、「会計士と話したのは5分しかなかった」と大阪府警に説明しているという記事。

「関係者によると、元オーナーが田中容疑者に初めて会ったのは買収方針が公表される約2週間前の04年12月上旬。大阪市北区の喫茶店で、パチンコ情報提供会社「梁山泊」を実質経営する元暴力団幹部、豊臣春国容疑者(57)=同容疑で逮捕=らも同席し、食事をしながら約1時間買収について打ち合わせした。

 この際、田中容疑者が大阪第一企画について元オーナーに尋ねたのは5分ほど。元オーナーは府警に対し「中身は会社概要など基本的なことばかりで、経営状況や将来計画は聞かれなかった」と話しているという。」

たしかに、この記事のとおりだとすると相当ずさんな評価業務だったようです。しかし、粉飾決算を知っていて無限定の監査報告書にサインしたというのとはちがって、容疑である偽計取引への関与は(全体のスキームを知っていたのなら別ですが)非常に間接的なものです。

↓検察を批判したこういう本も出ているので、これを機会に会計士を締め上げようという意図なのでしょうか。それとも会計士はあやしい会社や人物には近づくなというありがたい警告なのでしょうか。

公認会計士vs特捜検察
細野 祐二
4822246213
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