民事再生法の適用を申請 負債426億2900万円
ヘラクレス上場のレイコフ、その子会社のレイコフインベストメントとホスピタリティインベストメントの3社が、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたという記事。
「・・・2006年末頃に進出したホテル関連事業で、サブプライムローン問題に端を発する金融市場・不動産市場の悪化により、取得・開発資金の調達難・手元資金の流出を招いたことに加え、ファンドに対するホテルの売却も進まず資金が固定化。また、ホテル以外の物件の売却も進まず、借入金の増加による金利負担増で財務体質が急激に悪化。」
2007年8月期の有報を見ると、売上高、利益とも、前の期と比較して増加しています。貸借対照表では、販売用不動産が2倍近くに増えており、金額も大きい(売上約230億円に対して約220億円)ことが気になるものの、長期の借入でまかなっている部分も相当あったようなので、すぐにおかしくなるようにはみえません。
結果的には、過大投資による黒字倒産ということですが、それを予測するのは難しかったかもしれません。不動産開発事業は、個別案件の規模が大きいので、ひとつの失敗が命取りになることもあるのでしょう。
同じようなケースがこれからも出てくるのでしょうか。
レイコフが民事再生法申請 負債総額426億円
再生法申請のレイコフが再建案、ホテルの大半を売却
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