韓国企業の粉飾決算の記事。倒産寸前に、粉飾決算で資金調達を行い、しかもその資金を担保に経営者が融資を受けていたらしいという事件です。
「ソウル中央地検特捜1部(尹錫悦〈ユン・ソクヨル〉部長)は、LIG建設が数百億ウォン(100億ウォン=約7億円)の損失を隠す粉飾決算を通じ、コマーシャルペーパー(CP)=無担保の割引約束手形=を発行し、巨額の金をだまし取った証拠をつかみ、19日にLIGグループ本社やLIG建設、LIGグループのク・ジャウォン会長(77)の自宅など十数カ所に対する家宅捜索を行った。また検察は、ク会長や長男でLIGネクスワン副会長のポンサン氏(42)など、同グループの主な役員に対し出国を禁止した。
検察は、ク会長らが昨年2月28日から3月10日にかけ、LIG建設名義で約242億ウォン(約17億円)相当のCPを発行し、投資家たちに損害を与えた疑いがあるとみて調べを進めている。LIG建設は昨年、信用格付会社から、CPを発行するために必要な信用格付を得るため、粉飾決算を通じ900億ウォン(約63億円)程度の損失を隠したとの疑惑が浮上している。
LIG建設は昨年3月にCPを発行した直後、裁判所に法定管理(日本の会社更生法適用に相当)を申請し、物議を醸した。・・・
検察は、LIG建設がCPの発行を通じて集めた金が、ク会長一家が融資を受ける際の担保に入れられた可能性が高いとみて、調べを進めているという。また検察は、LIGグループの一部の役員が会社の資金を横領し、裏金としてプールした証拠もつかみ、捜査に乗り出している。・・・」
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