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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査監督機関国際フォーラムによる 「2022年検査指摘事項報告書」の公表について(金融庁)

監査監督機関国際フォーラムによる「2022年検査指摘事項報告書」の公表について

監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)(日本に事務局があります)は、「2022年検査指摘事項報告書」(原題:Survey of Inspection Findings 2022)を、2023 年3月 15 日に公表しました。

大手・準大手の6グルーバルネットワーク所属事務所を各国監査監督当局が検査した結果をまとめたものです。

プレスリリースの仮訳が、公認会計士・監査審査会のウェブサイトに掲載されています。

「本日、IFIAR は、6大グローバル監査法人ネットワーク(GPPCネットワーク)に加盟している監査法人に対して、IFIAR メンバー当局が個別に行った検査に基づく 11 回目の年次検査指摘事項調査の結果に係る報告書を公表した。IFIAR は、法人全体の品質管理態勢に対する検査、及び個別監査業務に対する検査の2種類の活動に係る情報を収集した。51 法域の IFIAR メンバー当局が 2022 年調査に参加した。

2022 年調査への IFIAR メンバー当局の報告によると、検査を行った個別監査業務のうち、1つ以上の指摘があったもの26%だった。それに対し、2021 年調査では 30%であり、指摘率を初めて計測した 2014 年調査の 47%から減少している。」(仮訳より)

「測定を開始した 2014 年以来、指摘率は改善傾向を示しているが、依然、4分の 1 超の検査対象となった上場 PIEs 監査において、少なくとも 1 つの不備が検出されている。」(同上)

報告書は30ページほどのものですが、本文は10ページ弱で、APPENDICESが多くを占めています。

報告書より、上場企業の個別監査業務における分野別の指摘発生割合。

会計上の見積り(時価測定を含む)、統制テスト、財務諸表の表示・開示、監査サンプリングに関する指摘割合(検査した監査業務のうちの発見事項があった割合)が高いようです。国や年度によって、指摘するかどうかの基準や、重点検査分野なども違うでしょうから、参考程度の情報でしょう。

事務所の品質管理システムに関する指摘割合は...

こちらは、特に改善傾向はみられないようです。項目は「独立性および倫理規則」、「Engagement Performance」、「モニタリング」、「人的資源」、「クライアントに関するリスク管理、監査契約の受嘱・継続」、「事務所における品質に関する事務所指導部の職責」です。

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