「監査業界における生成AI利活用に伴う可能性及び監査品質上の課題についての考察」(PDFファイル)
(金融庁・金融研究センターのページより)
金融庁・金融研究センターのディスカッション・ペーパーとして、「監査業界における生成 AI 利活用に伴う可能性及び監査品質上の課題についての考察」という論文が公開されました(2025年7月18日)。
(「金融研究センターにおける「ディスカッションペーパー(DP)」とは、当センター所属の研究官等が、研究成果を取りまとめたもの」とのことです。)
こちらの日経記事(「のれん償却は成長の足かせ 野間幹晴氏」)を書いた大学教授による論文です。
「監査における生成 AI 等の利活用に係る可能性や課題については、監査法人、業界団体、監査監督当局、国際機関等において議論されているほか、学術分野においても、監査実務における生成 AI の活用可能性、AI が監査法人の人材採用に与えうる影響等に関する先行研究が行われている。例えば、Law and Shen(2025)では、AI が監査人の業務職務を代替するのか、それとも補完するのかという論点について分析が行われ、Fedyk et al.(2022)では、AI が監査品質と効率に対して与える影響について実態調査を行っている。
本研究では、これらの先行研究に加え、生成 AI 等の利活用の実態、各国の監査監督当局、国際機関の動向等を踏まえたうえで、監査業界における生成 AI 利活用に伴う可能性及び監査品質上の課題について考察する。」(概要より)
全24ページありますが、最後の「おわりに」(18~19ページ)ぐらいはながめておいた方が良いかもしれません。
当サイトの関連記事(協会の「監査におけるAIの利用に関する研究文書」について)(上記論文でも参考文献の末尾に挙がっています。)