オービックが2012年3月決算を訂正したという記事。
「オービックが14日発表した2012年4―9月期連結決算は、営業利益が前年同期比6・7%増の100億円だった。」
「同時に12年3月期連結決算を訂正した。当期損益が発表時の103億円の黒字から29億円の赤字になった。破産したロシア系コンサルティング会社の私募債120億円と未収利息12億円の計132億円を回収する見込みが無くなり、特別損失として減損処理したため。」
単純に回収見込みがなくなったというだけでは、見積りの変更にすぎないので、過年度に遡って修正する必要はありません。間違った決算を行っていたから訂正するわけです。
今回の訂正は、2012年3月期の第3四半期以降の決算です。同期の第2四半期以前(監査人が限定を付けている期)は、訂正する必要はないのでしょうか。その辺の説明はなされていないようです。
そもそも、すでに減損処理済みの金額も含めて約200億円の資金はどこへ消えてしまったのでしょうか。本当に単なる有価証券投資の失敗なのでしょうか。そんな失敗をしそうにない優良会社だけに不思議です。
訂正有価証券報告書等の提出、及び過年度決算短信等の訂正の概要について(PDFファイル)
「内部統制報告書の訂正報告書」の提出に関するお知らせ(PDFファイル)
この件については、当サイトで先日取りあげました。ご覧ください。
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