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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

独自集計!「監査法人の売上高」ランキング(東洋経済より)

独自集計!「監査法人の売上高」ランキング
東芝問題で注目が集まるプロ集団の業界地図


「監査法人の売上高」ランキングとその解説。会計士協会の上場会社監査事務所登録制度で公開されているデータにもとづくものです。(監査法人だけでなく共同事務所も含まれています。)

東芝の監査人交代問題でも話題になっている準大手の売上は...

「ビッグ4に続く準大手とされるのが、太陽、東陽、仰星、三優、優成の5法人。これにPwC京都を加えて準大手とする考え方もある。

...

準大手の場合は海外の提携先会計事務所も世界5位~10位クラス。準大手では順位に変動が出ており、前期と同じ順位だったのは、5位の太陽と9位の三優だけ。前期7位のPwC京都と6位の東陽が入れ替わり、前期10位の優成と8位の仰星が入れ替わっている。

売上高はビッグ4とは一桁違い、準大手の中では群を抜く太陽でも60億円。PwC京都と東陽がほぼ同水準で、前期比で東陽の7.7%を1.6ポイント上回ったPwC京都が順位を一つ上げた。8位から10位までの3法人も、いずれも前期比増収だが、19.1%も伸びた優成が2つ順位を上げる一方、2.8%の伸びに留まった仰星が10位に後退した。」

中堅以下は、再編が繰り返されており、順位はさらに流動的なようです。

ところで、東芝の2015年3月期の監査報酬は約10億円(そのうち半分は子会社)であり、これが通常の年の報酬だとすると、東芝と契約した場合、太陽は報酬依存度の限度である15%内にぎりぎりで納まりますが、それ以下の法人は15%を超えてしまい、もし、東芝の監査を引き受けると、協会の倫理規則(独立性に関する指針)違反となる可能性が高そうです。子会社は別法人にやらせて、東芝本体のみをやる(報酬5億円)としても、東芝契約後で30億円強の売上にならないといけないので、準大手の下位は無理でしょう。(「独立性に関する指針」第1部222項参照)

要するに、監査法人はたくさんありますが、東芝の選択肢は非常に狭いということです。
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