金融庁の証券監視委が6月にある相場操縦事件を摘発できた背景には、中国証券監督管理委員会(CSRC)との連携があるという記事。
「証券監視委は、証券監督者国際機構(IOSCO)の当局間における情報交換に関する枠組みに基づき、中国当局に調査依頼を出していたが、現実に調査はなかなか前に進まなかった。
その時、偶然のタイミングながら証券取引監視委の引頭麻実委員が、17年5月のIOSCOの総会に出席することになっていた。同委員は職員らから人脈作りを託されることになった。
証券監視委は金融庁の審議会の1つとして位置づけられ、「準会員」としての参加だが、中国側のCSRCは正会員。やや立場が異なっていたが、証券監視委の事務局は総会の合間を縫って引頭委員と中国側のCSRCの出席者との面会を取りつけた。
引頭委員は取引監視の連携を深めたいと率直に話しかけ、事務局スタッフの訪中を提案。これをきっかけにして、日中の証券監視当局の行き来が始まり、金融庁の協力もあって、次第に人脈に厚みが増していった。
そして昨秋ごろには調査中の中国人個人投資家の特定に関する証券監視委による支援依頼に対し、中国当局も前向きに対応するようになっていた。」
海外居住の個人投資家による株式会社ココカラファイン株式に係る相場操縦に対する課徴金納付命令の勧告について(金融庁)
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