紙の手形・小切手、大手銀がサービス廃止へ 既存客へ発行停止も議論 電子化で中小の負担減(記事冒頭のみ)
大手銀行が手形・小切手関連のサービスを廃止する方向だという記事。
「三井住友銀行やみずほ銀行が紙の約束手形、小切手のサービスを相次ぎ廃止する。政府は26年をめどに紙の手形・小切手の電子化を目指すが、削減幅は26年度の全廃に向けた全国銀行協会の当初計画の7割にとどまる。大手銀が背中を押すことで、中小企業の業務負担を改善し生産性改善につなげる狙いがある。」
具体的には、取り立て手形の明細(期日別など)を作ってくれるサービス、手形用紙に事前に社名を印字してくれるサービスなどだそうです。企業は手形の管理を自前でやらなくてはならず、利便性の低下につながるとのことです。
サービス縮小の背景には、紙の手形・小切手の廃止・電子化を目指す政府方針があるとのことです。
新規の発行はすでに停止している銀行も多い(→当サイトの関連記事)のですが、利用縮小のペースは落ちているそうです。
そこで、既存顧客向けも停止する動きがあるそうです。大手銀行以外も追随しています。
中小企業の業務負担といっていますが、金融機関のコスト削減策なのでは。電子化で、年1400億円近くのコスト削減効果が見込まれているそうです。
また、手形・小切手がなくなれば、当座預金も不要になるのかもしれません。
三井住友銀行の宣伝ページ。
↓
紙の手形 小切手の電子化
業界団体の資料。
↓
手形・小切手機能の全面的な電子化に向けた自主行動計画~約束手形等の利用の廃止等に向けた自主行動計画~(概要)(2023年11月更新)(全銀協)(PDFファイル)