紳士服のコナカで、為替変動リスクを回避するはずだったデリバティブ取引により94億3900万円の評価損が発生したという記事。
子会社におけるデリバティブ評価損及び有価証券評価損に関するお知らせ(PDFファイル)
会社のプレスリリースによれば「為替変動リスクを回避し、安定的に商品の仕入れを行うことを目的に、国内金融機関との間で、ドルおよびユーロの通貨スワップ契約および通貨オプション契約を締結しています。」ということでヘッジ目的の取引のようにも読めますが、「残存期間が最長で8 年と長期にわたる」ということなので、ヘッジ会計は適用できず、原則どおり時価評価(評価差額は損益)で処理しているのでしょう。
日米の金利差がある中で、円安がずっと続くという前提では、有利な取引だったのかもしれませんが、急激な為替の変動により、そうした前提は崩れてしまいました。同じようなケースが今後も出てくるかもしれません。
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