会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

IFRS財団 東京サテライトオフィスが始動、「IFRS普及の重要な一里塚となる」(ITproより)

IFRS財団 東京サテライトオフィスが始動、「IFRS普及の重要な一里塚となる」

IFRS財団の東京サテライトオフィス開所式の模様を伝える記事。お偉方がスピーチをしたようですが、IASBのハンス・フーガーホースト議長は、IASBへの誤解という話をしています。

「IASBのハンス・フーガーホースト議長・・・は、開所式でのスピーチで「まだIASBの活動には誤解がある。この機会に誤解を解きたい」として、四つの誤解を挙げた。「IASBは公正価値にしか関心が無い」「IASBはバランスシート(貸借対照表)にしか関心が無い」「IASBは製造業に合わない」「IASBはアングロサクソンが支配している象牙の塔」である。

 フーガーホースト議長は「どれも神話(myth)であり、事実とフィクションを混同している」と指摘した。・・・」

「開所式で挙げたのは四つの誤解だったが、その後のプレスカンファレンスで「スピーチで言い忘れた」として、「IASBは『慎重性の原則』の採用を止めた」という誤解を加えた。慎重性の原則は会計処理を慎重に進めるべきとするもので、保守主義の原則ともいう。フーガーホースト議長は「慎重性の原則はとても大切であり、全てのIFRSにおいて重視している」と語った。」

事実よりフィクションの方が面白いので、田中弘教授の本が売れるのでしょう(少し飽きてきましたが)。

国際会計基準の着地点: 田中弘が語るIFRSの真相国際会計基準の着地点: 田中弘が語るIFRSの真相
田中 弘

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宣伝文より

「IFRSは企業売買の会計です。どこかの会社を買い取った後、資産・負債をバラバラに切り売りして残る「解体の儲け」を計算するものです。会社は消滅し、従業員は解雇されます。IFRSが退職給付引当金を満額引当てさせようとしているのは、従業員解雇の費用を知りたいからです。」

国際会計基準の導入判断、13年以降に先延ばし(日経)

「日本での国際会計基準(IFRS)導入の是非についての結論が、2013年以降に先延ばしされる見通しだ。国の会計基準のあり方を決める金融庁の企業会計審議会で議論が割れ、審議会を年内に開催するメドも立っていないためだ。これまでは12年をメドに結論を出す予定だった。」
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